2019~20年の豪州の森林火災のあと、調査に当たった野生生物保護活動グループは、希少種のピグミー・ポッサムが生存していることを発見しました。ほかにも絶滅の恐れのある珍種が多数見つかっています。
火災後に生き残った極小ポッサム
2020年は世界でさまざまな災難が発生した年ですが、各種の珍種動物が見つかった年でもあります。たとえばソマリア・ゾウ・トガリネズミがアフリカで50年ぶりに発見されたり、絶滅したと思われていたオオフクロ・モモンガが228年ぶりに3種も見つかったりしています。
そしてオーストラリアの野生生物保護活動グループが森林火災のあとカンガルー島で発見したのは、希少種のピグミー・ポッサム(チビフクロヤマネ)だったのです。

出典:https://www.boredpanda.com/pygmy-possum-rediscovery-bushfires-australia-kangaroo-island/
ピグミー・ポッサムは森林火災によって絶滅したものと考えられていました。生息するカンガルー島の半分の面積が焼土になってしまったからです。でも実際は違ったのです。
「ピグミー・ポッサムがどういう状況なのか、2020年のカンガルー島の森林火災の前はまったく不明でした。生息地は全焼してしまいました。だから焼け残った地域で初めて生息が確認されたのは、大変喜ばしいことです」とツイートしているのは、動物環境学者のパット・ホジソンさんです。
困難な捜索でも、熱意で発見

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ピグミー・ポッサムは極小でかつ珍種なので、探し出すのはとても困難です。
「カンガルー島では113匹しか生息していないと公式に記録されていました。生息地も焼失しているのでなおさら捜索は困難でしたが、探し出せるはずと希望を持っていました」とパットさんはテレビ局の取材に答えています。

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ピグミー・ポッサムの生存は、森林火災のあとに生き残った動物の調査でわかったものです。同じ調査で、20種以上の野生動物が生き残っていることもわかっています。その中にはタンマー・ワラビーやサザン・ブラウン・フクロアナグマなどの希少種も含まれています。

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「希少な野生動物を守るためにけんめいに努力しています。生き残った動物たちにとって、わずかに残された焼失していない昔からの草地は、唯一の貴重なすみかなのですから」とパットさん。
愛らしい姿に賞賛の声多数
人々はこんな感想を寄せています。
・すごくかわいい動物ですね。生き残れてよかったわ
・自然はすばらしい。こんなにかわいらしい動物がいるなんて
・焼け残った地域で生き延びることができてうれしいね。すごく愛らしい
・このかわいらしい手!かわいくてたまらないわ
・こんな小さい動物を探し出した人間の努力は、想像できないほどすばらしいですね
・ペットに1匹欲しいほどかわいい!
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