ポーランドで毛皮を取るために飼育されているキツネたち。檻から逃げ出した1匹のキツネは、保護されて夢だった自由な生活を楽しんでいます。でも毛皮を取る産業が存続する限り、苦しむキツネは跡を絶たないのです。
毛皮牧場で苦しむキツネたち
毛皮を取るためにキツネを劣悪な環境で飼育する「毛皮牧場」。ここでは無数のキツネたちが毎日苦しんでいます。
ときにラッキーなキツネは、檻から逃走して運命を切り開くこともあります。今回ご紹介するのは、「フラニア」と名づけられたアカギツネの体験です。このキツネはポーランドの毛皮牧場から保護されました。
「オープン・ケージズ」は、むごい毛皮産業を禁止するための募金活動を続けている団体です。もしみなさんもご寄付いただけるのでしたら、こちらをご参照ください。
逃げ出したキツネを保護
しばらく前、「オープン・ケージズ」の活動家がポーランドにある毛皮牧場を訪れ、動物虐待のケースはないかと調査していました。
キツネたちは狭い檻に入れられ、恐怖に震えていて飢餓状態でした。
サビついた狭い檻の中でもがいたため、キツネの足は傷ついていました。
何とか逃げようとするキツネたち。でも中には死んでしまった仲間もいます。
うまく逃げ出したキツネもいました。このアカギツネもそうです。
1匹だけで汚れた体のまま檻のそばにたたずんでいました。何か食べるものはないかと探し回っていたのです。
居合わせた団体のメンバーが手なづけ、このキツネを保護しました。
獣医の診察を受けました。キツネは傷ついて痛みに耐えていたのです。
新しい生活をスタート
治療を受け、健康回復をめざしました。
人間のことをとても恐れていますが、それでも診察のときは必死に頑張りました。
名前はフラニアです。
その後フラニアは新しい安全な生活へなじんでいきました。
暴力を受けることのない毎日が実現し、キツネ本来の好奇心も出てきました。
保護された別のキツネと交流しています。毛皮牧場ではそんな機会はまったくありませんでした。
健康を回復するにつれ、自信も個性も出てきました。
あちこち歩き回るようになり、草地を踏みしめて感触を楽しんでいます。
今まで経験してこなかった、思うままに行動したり好きなものの臭いをかいだりする自由を手に入れたのです。
おもちゃで遊ぶことも覚えました。
土を掘ることも楽しんでいます。
世界が急に開けてきました。新しいキツネ人生のスタートです。
毛皮牧場からも小さな檻からも自由になり、今は思うままに行動して毎日を謳歌しています。
毛皮牧場の廃止をめざして
どんなキツネにも、フラニアと同じように自由に幸せに暮らす権利があります。でも仲間のキツネたちは毛皮牧場で苦しんでいるのです。
この状況を変えなければ。毛皮牧場の廃止に向けた動きが進んできています。
ポーランドとエストニアでは、まもなく毛皮牧場が禁止されます。そうなれば毎年何百万匹ものキツネの命が救われることになるのです。
そのためには、みなさんの援助が必要です。
「オープン・ケージズ」はキツネを惨酷に扱う毛皮牧場廃止を訴えています。ぜひご寄付をお願いします。
活動に感謝の声
・どんな動物にも幸せになるチャンスが与えられるべきだ。繁殖や毛皮のために狭い檻に一生閉じ込められるなんてひどい。愛も自由も知らない一生だ。「オープン・ケージズ」について少し調べてみたら、この人たちは動物たちを保護して幸せで健康な毎日を与える活動をしていることがわかった。感謝したいね
・悲しくて涙が止まりません。助けてくださる人々に感謝します
・檻の中に閉じ込められていたキツネも保護してくれたのでしょうか。どうかそうであってほしい
・保護したキツネはペットにはなりません。だから動物園かサンクチュアリで飼育することになるでしょうね。普通の人には十分な世話は無理です。もしペットとして飼って、人を噛んだりしたら安楽死させられてしまうでしょうから
・保護されたときよりも、フラニアは美しいキツネになりましたね。ほかのキツネたちもみんな救出されてほしいですね
・キツネたちが苦しむのを見るのは辛い。このキツネに第2のチャンスが与えられてよかった
・動物製品を使うのは、もうやめましょう。毛皮を身に着ける人は邪悪でみにくいです
出典:https://www.boredpanda.com/animals-fox-rescued-fur-farm-good-cause-donation-open-cages-amy-lawrence/