「ウクライナから安全な自然へ」戦時中の動物園から動物たちを救う人々

感動
出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

ウクライナから救い出され、一時的に動物園にいるライオン2頭。人々は2頭を自然豊かな南アフリカの自然保護区域へ運ぶ準備をしています。彼らは「人間によって運命が変わった彼らを幸せにしたい」と願っています。

ウクライナから来たライオンたち

ウクライナからワゴン車で救出されたライオンは、今後南アフリカでの新生活を予定しています。

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

ウクライナから救出された2頭のライオンは、現在一時的にルーマニア国内に滞在しています。今後は8000キロ以上離れた、南アフリカにあるサンクチュアリに定住する予定です。

シンバとミアは一時的に市営動物園で飼育されています。今後は東ケープにある広大な自然保護区域で自由な生活を謳歌することになります。

今後は南アフリカの自然保護区域へ

ウクライナでの戦争は動物たちにも大きな影響を与えています。先ごろ2人の英国人ボランティアがワゴン車に乗せて東部地域から脱出させたのが、このシンバなのです。

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

2頭のライオンは非営利団体「ウォリアーズ・オブ・ワイルドライフ」が運営する自然保護区域「シンボンガ・ゲーム・リザーブ・アンド・サンクチュアリ」へと移されることになります。現在は入国に必要な書類を準備しているところです。

ライオネル・デ・ランゲさん(50歳)がこの団体の代表をつとめています。「一時滞在場所の市営動物園では十分ではないのです」というライオネルさん。

「動物園は理想の環境ではありません。もっと自由で本体の野生に近い環境がふさわしいし、これまでも動物たちを保護区域へと移してきました。それでもルーマニアの動物園は一時保護を申し出てくれたので、とても感謝しています。ウクライナから救出したときには何の書類もなかったので、今回南アフリカに行くための準備は大変です。ブカレストの空港から経由地をへて南アフリカに向かうためには、各種の書類が必要になるからです。でもルーマニアにはライオンたちのための自然保護区域はありませんから、絶対にたどりつかなくては」

ボランティアがライオンを救出

ロシア軍が東部ウクライナを集中的に攻撃してきたため、シンバは絶体絶命の危機にありました。ティム・ロックスさんとジョナサン・ウィーヴィングさんという2人の英国人ボランティアが、このライオンを救い出したのです。

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

4200キロもの走行距離を5日間費やして運転し続け、2人はライオンを乗せたワゴン車を無事にルーマニア北東部にあるラダウティ動物園へと送り届けました。

そしてライオネルさんは、さらに2頭を広大な自然保護区域に送り出すため、書類を整えているところです。この区域には、ほかにも2019年以来ウクライナから移ってきた28頭のライオンがいるのです。

これらのライオンは捕獲場で繁殖したり、「サーカスの動物利用禁止法」の制定に伴って保護されたりしたものです。いずれも狭い環境に詰め込まれて飼育されていました。

移送には数々の困難が

72時間から86時間もかかる長い移動中は、ずっとコンテナに収容されます。このうち17時間は、ヨハネスブルグから東ケープまでのドライブに費やされます。

それだけではありません。ブカレストからの航空運賃だけで1万80004USドルに上ります。ほかにも認可費用などのコストがかかるのです。

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

ライオンが感じるストレスも心配ではあります。移送の直前に麻酔を投与され、その後に覚せいのための薬品を与えられて、薄暗く暑い航空機内で過ごすことになるのですから。

ライオネルさんによると、苦しい避難や一時住まいを経験せざるを得ないとしても、ライオンたちが広々とした環境と温暖な気候を享受できるようになるのはすばらしいことだといいます。

「保護区域では夢のような生活が待っています。ライオンの中にはこれまで草の上で眠ったことのないものもいました。動物園の園舎にいたので、雨も知らなかったのです。でもここでは自然環境の中で、望めばプールや夜露をしのぐ小屋もあります。これまで狭い場所にいたライオンたちが新しい環境になじむまでには少し時間がかかりますが」と彼はいいます。

明るい未来に向けて

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

「強くて捕食動物であるライオンたちでも、周囲に起こっている異変を恐れたり不安になったりするのです。だから最初は2500平方メートルある『囲い』で準備期間を過ごし、新しい環境に徐々に慣れるようにします。たいていはこの場所をすぐに気に入ってくれて、まるでここで生まれてからずっと過ごしているかのようにリラックスしてくれます。何でも好きなことができるし、人間のほうから何かを強制したりもしません。ただ餌を与え、健康で安全な生活を送れるよう気配りするだけです」

ミアはずっと埃まみれの檻に入れられて育ってきました。ウクライナ西部リヴィヴ近くの場所から避難するときは、きれいな水も手に入りませんでした。「ミア」はウクライナ語で平和を意味します。でも3月27日に避難するまで、このライオンには未来はないも同然だったのです。

今月末にはライオネルさんもルーマニアとウクライナを訪問する予定でいます。2匹のライオンの移送を手配するためです。

人間が起こした戦争に巻き込まれた動物たち

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

ロシア軍の侵攻以来、非人道的な戦争犯罪が度重なっています。このため動物たちの運命も大きな影響を受けているのです。

「動物への対応は、人道的行動の指標である」というのが野生動物保護団体の主張です。現在のところ、戦争地域から人々を避難させるほうが優先されており、動物たちを避難させる活動をする団体は多くないのが実情です。

「動物たちは、決してこの状況を選んだわけではないのです」というライオネルさん。
「動物たちをこんな状況に追い込んだのは人間たちです。でも人々を救おうとする団体はありますが、動物を救う組織はほとんどないのが現状なのです。こんな状況に動物たちを追い詰めたわたしたち人間こそ、すぐに行動を起こすべきではないでしょうか」

出典:https://metro.co.uk/2022/05/05/ukrainian-lion-rescued-in-brit-van-to-get-a-new-life-in-south-africa-16592460/

こんな記事も読まれています

『トラバサミ』に足を奪われた野良犬…傷ついた彼の心を救えるか

『私がついているわ!』妊娠した女性にエールを送る心優しい猫さん♡

Comment