散歩しながら近所の【野良猫30匹】を助けるカップルにネット民も感動

感動

ギリシアで近所の野良猫たちの給餌や治療、避妊手術を行っている若いカップルがいます。飼い犬とともに、毎日3回の散歩のたびに餌をあげて回り、避妊手術のほかに、必要なら治療や飼い主探しもしているのです。

近所で給餌活動

出典:https://youtu.be/xKWy87Z6EpA

フェイさんとディオニシスさんは若い恋人同士で、ギリシアに住んでいます。彼らはとても熱心な動物保護活動家なのです。

犬のメリを保護したときから動物に関心を持つようになりました。自分たちの住む建物で30匹ほどの野良猫に餌やりを始めたところ、やがて猫たちは2人のあとについてくるようになりました。そしてだんだん近所一帯が「猫の楽園」になってきたのです。(ビデオ参照)

「3年半前にメリを飼い始めました」
「初日からメリは野良猫たちのあとをついていくようになったのです」

「飼っているのはメリだけでしたが、でもこの猫が散歩についてくるようになったのです。猫はある日病気になり、心配したわたしたちは家に連れて行きました。それ以来、この猫はうちで暮らすようになったのです」

「野良猫たちを日に3回給餌しています。1日3回犬の散歩をするからです。それから避妊手術も施しています。野良猫たちはわたしたちについて回るので、犬の散歩のときが『給餌タイム』になったわけです」

「だからメリを見ると猫たちは『食事だ』と考えます。人間たちだけだと寄ってこなくなったのですよ」

やがて近隣の理解も得て

出典:https://youtu.be/xKWy87Z6EpA

「野良猫は25~30匹います。毎日餌を与えています。すでに99%の猫に避妊手術をしました。ええ…このまま続けていきますよ」

「近所の反応? 多くの人たちは慣れてくれました。でも最初はののしられたり、脅されたりしました。散歩の範囲が数ブロック内だけなので、もう今は文句も出なくなりましたね」

「ただ給餌するだけでなく、避妊手術をしていることを理解してくれたのです」

「餌もドライフードだけを使い、残飯やウェットフードは与えません。だから町を汚すこともありません。やがて近所の人たちも許容してくれるようになったのです」

野良猫たちの飼い主探しも

出典:https://youtu.be/xKWy87Z6EpA

「最初に飼い主をみつけてあげたのはフォウスカスという名の猫です。メリのあとをどこまでもついてくる子で、早い段階でわたしたちが去勢をした猫でした。そのあとはハリー、ルーシー、スタシスと続きました」

「猫たちをまずうちに入れて検査しました。ワクチン接種や寄生虫除去のほかに、血液検査も必要でしたから」

「多くの野良猫にワクチンを接種し、寄生虫治療もしました。弱った野良猫を優先して飼い主を探しましたね。だって健康なほかの猫は野良生活が続けられますから。ケガや病気の猫は、そのまま残しておけません。」

「たとえば子猫のオルネロは、ひどい空腹状態でした。衰弱して蚤にたかられ、皮膚病がありました。そこで動物保護団体をフェイスブックで探し始めました。猫についてよく知らなかったわたしたちですが、最良なのは避妊手術をしてあげて世話することだとわかったのです。そこで数匹の野良猫に給餌を始めました。やがてそれが毎日の義務になったのです」

繰り返す出産が問題

出典:https://youtu.be/xKWy87Z6EpA

「野良猫の出産によって問題が起こることがわかりました。子猫たちはまわりの野良猫にいじめられ、衰弱します。だから毎日給餌して世話をするだけではなく、猫人口を減らすことが大切なのです。年に3回、それぞれ4、5匹を出産するのが普通なので、放っておいたら猫はどんどん増えてしまいます」

「近所にはわたしたちの活動に理解を示してくれる人々もいます。でもそうでないときもあって、ときどきトラブルが起こります。残飯を与える人がいて、中には骨が混じったりしています。でも動物は、普通は骨を食べることはありません。猫に残飯を与えるのは体に害になるのです。きちんとしたキャットフードが最良です」

「動物福祉関連のホームページで、野良猫の避妊が猫の幸せのためには重要だと知りました。たとえ動物好きでなくても、きれいで元気そうな猫なら、近所の人々も歓迎してくれますからね」

出典:https://youtu.be/xKWy87Z6EpA

「どういうわけでこんな活動を始めたかって? それはメリと最初の猫のお陰ですね。これまで活動にはさまざまな困難がありました。とくに金銭的には大変です。そこでもっと多くの人々に参加してもらえる組織づくりをしました。公的補助は一切受けていません。純粋な民間組織として、動物慈善団体などから援助を受けてきました。とくに獣医の治療費は割引をしてもらっています。わたしたちは2人とも、この組織の創設者というわけです。組織化することで、活動もやりやすくなりました」

猫たちは飼い犬のメリとも強い絆で結ばれるようになりました。メリが日に3回散歩をしている姿を見かけると、「食事の時間だ」と思った猫たちが集まってきます。

2人はすでに99%の野良猫たちに避妊手術を施しました。近所に住む野良猫たちができるだけ健康でいられるよう、こまやかに心を配ってもいます。2人は「SCARS」という野良猫の保護とTNT(避妊手術をして放つ)活動を行う組織を立ち上げました。

この活動を支援したいとお考えでしたら、こちらで寄付金も受け付けています。

活動に感謝の声多数

ネット民はこんな感想を寄せています。

・わたしはアメリカ在住のギリシア人です。このビデオを見て涙が出るほど感動しました。ギリシアには野良動物が数多くいて、人々はあまり関心を持ちません。子供のころたくさんのかわいい野良猫に出会って、ぜひ助けたいと思ったけれど、まわりの人々は「助けられない。何もできないよ」というばかりで、残念に思っていたのです。でもギリシアにこうした活動をしてくださる人々がいるのを、とてもうれしく思います。それから、犬の「メリ」という名はすてきですね。ギリシア語で「ハチミツ」のことですよ

・すばらしくてやさしい、そして賢い人たちですね。餌を与えて避妊し、ワクチン注射をして、しかもできれば飼い主を探そうなんて。飼い犬もかわいい。お小水をする草地がないので、コンクリートに生えた小さな草むらにするなんて。よくできた犬だね

・99%の猫が避妊手術を受けたなんて、すばらしい。野良猫たちに給餌してやさしく世話をしてあげ、飼い猫への道も模索してくれるなんて。この2人とメリは本当にすばらしい。こういう存在が世界をよくしてくれるのだろうね

・すばらしい活動をしていますね。避妊手術をすることで、不幸になる子猫を出現させないのは大事なことです。それからこの犬はすごくかわいいですね

・天使のようにやさしい人たちですね

・ビデオを見て泣きました。自分を犠牲にして猫を守る姿はまるで天使です

・すてきな人たちです。どうぞ活動を続けてください

・ビデオはみんなを明るく元気にしてくれました。すてきなカップルですね

・よくやった!猫も近所の人たちも、保護活動をしている人たちにとっても、大成功だね。こういう人たちがいなければ野良猫の生活はみじめに終わってしまうのだから。こういう人がどんどん増えてくれるといいな

・ありがとう。とても感謝します

こんな記事も読まれています

“引取りを拒否” 高齢になりバッグに詰めて捨てられた猫に幸せを!

ネグレクトを受け2年間もベッドの下で暮らしていた犬。「毛のかたまり」がキュートで幸せな犬に大変身!