RSPCA(英国動物虐待防止協会)のUK本部は、ある日、あまりにも痩せ細った犬「パッチ」を保護しました。栄養失調状態で衰弱していたパッチを見て、原因は食べ物を食べられなかっただけではないのでは、と考えたRSPCA。病院で検査をすると、ある病気が見つかったのです。
体重は10kg未満…痩せ細った犬の原因は?

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dQycrbopICo
ある日、RSPCAが保護した犬「パッチ」は、体重は10kgにも満たず、かなり重度の栄養失調であることがすぐにわかりました。肋骨も見え、数日間、食べ物にありつけていないというだけではないと思われるほど痩せ細った体を見て、病院で検査することに。すると…
『巨大食道症』への対策が不十分だったことが判明

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dQycrbopICo
病院で検査を受けたパッチ。すると、パッチは『巨大食道症』と呼ばれる病気を患っていたことが判明したのです。
巨大食道症とは、食道が拡張することで筋肉をうまく動かすことができなくなり、通常の犬がとる水平状態の姿勢で食べ物や水分を胃へと運ぶことが難しくなる病気です。
食べ物も水分も胃まで到達できず、水平状態の姿勢になってしまうと吐き出してしまうため、栄養を上手く摂取することができなかったと考えられます。さらに、吐き出した摂取物が肺に入り込んでしまい、事故になる恐れもあり、正しい治療や対応が必要だったとのことです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dQycrbopICo
本来であれば、動画に映っているような体を垂直に立てて維持するツールを使い、食べ物や水分を胃へと到達させる必要があります。しかし、パッチを捨てたと見られる元の飼い主は、そうしたケアをすることを面倒だと感じたのでしょう。必要なケアをせず、パッチを見捨ててしまったのです。
パッチの元飼い主を探し出し必要な罰を受けてもらうことに

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dQycrbopICo
パッチをこのように無責任に放り出した飼い主を見つけるため、RSPCAは動き出しました。そして、とうとうパッチの元飼い主を見つけ出し、必要な罰を受けてもらうために起訴することができたのです。
日本では、なかなかこうした対応をとることができないため、ぜひこのケースをお手本に、動物に関する法律も見直してもらいたいですね。
そして、パッチはというと、その後も病院で必要なケアを受け、少しずつ回復していきました。また、ある程度回復したところで、RSPCAが運営している施設へと移り、リハビリを行いながら健康を取り戻したと言います。
まとめ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=dQycrbopICo
そして、嬉しいご報告が!なんとパッチは新しい家族に迎えられることができたのです!犬への深い愛情を持つ新しいご家族に迎えられ、なんとアジリティスポーツ(障害物を使用したスポーツ)にもチャレンジしているのだとか!
パッチが新しい生活を心から楽しんでいる様子が動画でも紹介されています。ぜひ最初の頃のパッチと現在のパッチの様子を見比べてみてください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA UK
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