ロサンゼルスの保護団体『HOPE FOR PAWS』の元に、コンクリートに囲まれた水路に大型犬がいるから保護してほしいと連絡が入ります。犬はそこに数週間もおり、一番求めていたのは人の温もりだったようです。
優しい近所の人たちが数週間お世話していた
高いコンクリートに囲われ、数キロ先まで見ても出入りのための階段もない水路に、その大型犬はいました。
近所の人たちは、犬を救助してくれる団体を探しましたが、なかなか応じてくれるところは見つからず、数週間も経っていたのです。
その間、近所の人たちは犬が飢えることがないようにと、食べ物を与えてくれていました。
そしてやっと、HOPE FOR PAWSに連絡が入り、救助と保護に乗り出しました。
大雨や台風でもくれば、あっという間に水かさが増す水路。そうなる前に救助してあげたいと近所の人たちも必死だったでしょう。
水路に下りる出入口はなく、HOPE FOR PAWSはなすすべもありません。
しかし、犬の救助を願っていた近所の人たちが、はしごなどを持ち寄ってくれたのです。
水路は6mほど下で、1本のはしごではとどきません。そこで、布リードを利用して、2本のはしごを留めることにしました。
人に興味を示さずも…本当は温もりがほしかった
ぐらぐらと不安定なはしごをHOPE FOR PAWSのリーダーが下りていきます。
『ビッギー』と名付けた犬は、まったく関心を示すことなく、その場から立ち去ろうとするので、座ってから優しく呼び止め、食べ物を投げてみました。
すると、ビッギーは食べ物につられて近寄ってきます。
おとなしく穏やかなビッギーに、リードをかけることも簡単だろうと思われましたが、リードを見ると、離れていってしまいます。
再び呼び止め、食べ物を投げてビッギーを呼び寄せると、手からも食べてくれました。
触られることを受け入れてくれたビッギーは、自分からその場に伏せて撫でさせてくれるまでに。
本当はずっとこうされたかったのかもしれませんね。
リードに嫌な思い出があるようなので、ビッギーの目を覆って見えないようにしてリードをかけていきます。
何をされているかは当然わかっているビッギーですが、じっと動かずに我慢。
賢いビッギーは、これから自分がどうなるのか、この人はどういう人なのかがわかったのかもしれません。
体を寄せて信頼の表現をしてくれるビッギーに、リーダーも思わず「ありがとう」と声をかけます。
リーダーとビッギーが信頼関係を深めている間に、もう一人のメンバーが近所の人たちに協力してもらってケージをロープで吊りながら水路に降ろしていました。
ビッギーにケージに入ってもらうと、メンバーと近所の人たちが落とさないように慎重に引き上げていきます。
柵を越えるときはケージが回転させなければいけませんでしたが、ビッギーも一緒に回転してくれました。
無事にケージを下ろすことができると、見守っていた近所の人たちや子供たちも大歓声!
それから…
そのまま病院に直行したビッギーですが、シャンプーが終るとソファーで甘える姿も見せてくれました。
ビッギーは一時預かり施設で里親さんを待つことになりますが、ビッギーならすぐに素敵な家族がみつかるでしょう。
愛らしいビッギーの保護の様子を実際に動画でご覧ください。動画を見ることは保護活動の支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws – Official Rescue Channel
Hope for Paws
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