放置された犬の糞を【DNA鑑定】して飼い主特定！罰金を払うハメに

あるマンションが放置された犬の糞に対処するため、PooPrintsプログラムを採用した。あらかじめ犬のDNAを登録して、放置された糞を見つけたらDNA鑑定で飼い主を特定するものである。

マンションはPooPrintsプログラムを採用

ある日、マンションの管理組合からお知らせがありました。

出典：https://www.boredpanda.com/tenants-dont-scoop-poop-landlord-demands-dog-dna/

“当マンションの管理組合は放置された犬の糞に対処するため、PooPrintsプログラムを採用することになりました。

マンション住人で犬を飼われている方は6月１日までに犬を連れて事務所に来てください。担当者がキットを使って犬の頬の内側を拭き取り(チークスワブ)DNAサンプルを採取してBio Pet Laboratories Inc.に送ります。

すべての犬のDNA登録が済んだ後は敷地内で放置された糞を発見した場合はすべてDNA鑑定に回し、飼い主を特定します。

糞を拾わなかった飼い主には３５０ドルの罰金を払っていただきます。払わない場合は賃貸借契約は終了します。“

マンション住人でTikTokの投稿者のカリーがこの動画を投稿してバズりました。

「ねえ、聞いて。うちのマンションは、犬のウンチをちゃんと拾わないごく少数の人のために、PooPrintsと呼ばれるプログラムを採用することになったの」

マンションには犬の糞を拾って捨てるように容器が用意してあるのですが、住人のうちごく少数の人はそれを使わないで糞を放置していることが判明したのです。

出典：https://www.boredpanda.com/tenants-dont-scoop-poop-landlord-demands-dog-dna/

これがエープリルフールの笑い話かなんかだと思っているあなた、違うんです。

PooPrintsは２００９年に確立された適法なプログラムです。Bio Pet Laboratories Inc.のサイトによると、最初で最大の商業ベースのDNAによる犬の糞の管理プログラムなのです。今日ではこのプログラムは５か国、特に米国、カナダ、英国で使われ、合わせて6000を超えるコミュニティに採用されています。

Bio Pet Laboratories Inc.はチークスワブで集めた犬のDNAから、DNAのデータベースを作ります。1６の選択されたマーカーに基づいて各犬に固有のDNAプロファイルを作成するのです。「そして、放置された糞があるとデータベースと比較して犬を特定し、糞を拾わない飼い主がわかるのです」と公式ページは説明しています。

BioPet Laboratories Inc.のCEOジェイ・レティンジャーはこう言っています。

「私たちの最終目標は、いつか、その辺にいる犬全部を登録することです。米国には8900万匹の犬がいます。私たちは今までに40万匹の犬を登録しました。でもDNAは将来、飼い犬の登録に必須な事項になるとみています。マイクロチップはここ１０年くらいの間に犬の登録に必須のものになりました。DNAはそれ以上になると思います。DNAにはマイクロチップよりも大きな利点がありますから」

けれどもレティンジャーは犬のDNA鑑定と聞いたときの人々の訝しげな表情や驚愕を知らないわけではありません。こうも述べています。「私たちはあらゆる種類の質問を受けます。例えば、このプログラムは人々を監視するビッグブラザーなんじゃないですか？　PooPrintsはウンチ警察ですか？　環境保護のためですか？　等々、千差万別の意見があるんです」

PooPrintsプログラムに対する人々の意見

その通り、千差万別の意見や感じ方があります。

投稿者のカリーは犬を飼ってはいなくて、今回の通知を見て大笑いしたそうです。そして、カリーの投稿に対するコメントも以下のように千差万別でした。

「これは素晴らしいと思う。外で遊びたい人たち、特に子供がウンチを踏まないように」
「猫好きにとっては大笑いだよ」
「自分の動物の糞の始末ができないとは嘆かわしい」
「正直、すべてのマンションが同じことをすべきです。ペットの糞の始末をしない人たちにはうんざりしています。やりすぎとは思いません」
「監視カメラを設置した方が安上がりじゃないの？」
「自分が住んでいるところもこのプログラムを採用して、見事に問題が解決しました」
「マンションのオーナーが費用を支払うのなら何も問題ないんじゃないの。大きさの違う犬を3匹飼ってていつも糞の始末をしてる私に言わせれば、糞の始末をしてる飼い主はこのシステムに大賛成だと思うわ。犬の糞の始末ができないなんて、どんな動物を飼う資格もないわよ」
「うちのマンションもこれやってくれればいいのに。うちは犬を飼っていて、その子が排泄した後はいつもきれいに始末してる。ここは家賃が高くて全般的にはいいところだよ。素晴らしいドッグパークと犬の散歩道があって、いたるところに袋が置いてある。これ以上ない環境なのに、それでもまだ放置された糞がいたるところにあるんだよ」
「マンションで放置された糞に何度も遭遇する人たちと同じように自分もこのプログラムは問題ないと思う」
「犬の糞を始末しない飼い主は大っ嫌いだけど、そういう人たちをつかまえるプログラムの採用に賛成するほどじゃないな。全体のコンセプトがおかしいよ」
「笑っちゃったけど、このやり方には大賛成。自分はずっと犬を飼ってきて自分の敷地内かどうかにかかわらず糞の始末もしてきた。飼い主として当然の責任だ。自分が犬の糞を踏みたくはないし、自分の犬が糞をよけながら歩くのも嫌だ。他の人もそうでしょ」
「糞の始末をしない人は嫌いよ。過去にうちの裏庭で糞をさせる隣人が何人かいたんで、ある日、ポーチに立って睨んでやったの。そしたらうちの裏庭で糞をするのはやめたわ。でもDNA鑑定となるとちょっと考えるわね。もし、自分の犬が下痢をしてたりウンチがすごく柔らかくて葉っぱにくっついて残ったとして、そこに別の犬がウンチをして、それが放置された場合に間違ったDNAが収集されて無実の飼い主が濡れ衣を着せられたりしないのかしら。そういうことがありうるのか、それを避ける方法があるのか。犬が下痢気味だったりすると糞をきれいに片付けるのは難しいことがあるから、考えちゃうわね」
「これはマンションでは大問題よね。みんなびっくりするくらいだらしないのよ。犬を散歩させるたびに他の犬の糞を踏むはめになるわ」
「これは優れたアイデアだと思います。犬の糞の後始末をしない人々は本当に嫌だし、この方法で問題が解決するのなら万々歳ですよ」
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