無数の命を救った爆弾探知犬が『ゼレンスキー大統領』から勲章を受与される!

感動

戦下のウクライナで爆弾探知犬として活躍するパトロンと飼い主が、このほど大統領から勲章を授与されました。パトロンはこれまですぐれた嗅覚を使って多くの命を救ってきたのです。

250件以上の爆弾を嗅ぎつけた犬パトロン

ロシアとウクライナの戦争は、この記事を執筆している段階で77日目を迎えています。進展状況や悲惨な被害の報告、今後の展開予想などがマスコミで報道されていますが、その間にも、家を追われて将来の見込みも立たないウクライナ人がどんどん増えているのです。

そんな中でも明るい話題もありあます。ご紹介するのは子犬のパトロンです。キーウ近郊で250件以上の爆弾・弾薬を発見した功績がたたえられて、最近ゼレンスキー大統領から功労勲章を授与されました。すばらしい嗅覚を使って多くの命を救ってきた活動は、注目に値します。

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

ゼレンスキー大統領は、ミハイル・イリーフさんと飼い犬のパトロンに、それぞれ「勲3等勇気勲章」と「功労勲章」を授与しました。パトロンはキーウに近いチェルニヒブの町でウクライナ軍爆弾処理班とともに勤務し、これまで250件を超える爆弾と弾薬を嗅ぎ出してきました。

大統領から勲章を授与される

5月8日に行われた授与式に出席した同大統領は「ウクライナの大地を安全なものにしてきた英雄たちをたたえ、勲章を授与します。こうした英雄たちとともに戦ってきたすばらしい犬のパトロンも、同時に表彰します。パトロンは爆弾を無力化する活動に貢献しただけでなく、子供たちに機雷の危険から身を守る方法も教えてくれたのです」と話しています。

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

パトロンは、演説する大統領にしっぽを振って吠えます。観客はこれには大笑いでした。その場にはカナダから訪問中のトルードー首相もいます。大統領と首相は2人そろってポケットに手を入れ、犬のおやつはないかと探しています。でもポケットはからですね。

CNNによれば、爆弾探知と無力化にはカナダの技術を使っているそうです。ミハイルさんはインスタグラムに「一生の思い出になる特別な記念日です。ウクライナに、そしてウクライナ軍に栄光あれ」と投稿しています。

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

4月下旬にパトロンの活躍が報じられて以来、その活動が有名になりました。この犬のインスタグラムには24万人以上のフォロワーがいるほどです。

活動的な子犬パトロン

ミハイルさんによると、「息子がこの犬種を欲しがったので、パトロンを飼い始めた」のだそうです。

「この犬はいま2歳半ですが、生後半年からドッグショーに出すための訓練を始めました。パトロンの親はどちらも、何度もショーで優勝している優秀な犬なのです。でもわたしの職業柄、爆発物の探知法についても教えるようになりました」

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

「パトロン」はウクライナ語で「銃弾」を意味します。この犬のすばやい勤務ぶりを見ると、その名もうなづけますね。

「パトロンは活動的な犬で、ほかの犬たちとたっぷり走ったり、居眠りしたりするのが大好きです」とミハイルさんはいいます。

「戦争になっても、わたしたち軍人の毎日はほぼ変わりません。でも一般国民には、大きな苦行や悲しみがのしかかったのです。わたしたちは自分の任務を果たすだけです。だれにも認められなかったとしても、仕事の質や情熱が変わることはありません。任務の責任の大きさを実感しています」

昔から人間を援助してきた犬たち

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

パトロンだけが戦闘活動を助けている犬ではありません。実は軍事に犬を利用するのは一般的なのです。「アメリカン・ケンネル・クラブ」によると、通信犬、見回り犬、警護犬、地雷探知犬、救護犬、武器や食糧、医薬品などの調達犬として戦時に活躍する例も多いそうです。

犬の嗅覚は人間の50倍といわれます。退役軍人で軍用犬の訓練士をしていたルイス・ロビンソンさんによれば、訓練を修了した爆弾探知犬は15万USドルもの価値があるそうです。数多くの命を救うことを考えれば、値段はつかないほど高価だといえるかもしれません。だからこそ、パトロンにも勲章が与えられたのです。

訓練は小さいときから

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

犬たちは1歳から3歳のころに訓練を始めます。このころの子犬は遊びが好きで学習意欲も旺盛だからです。

最初に爆発物の臭いに興味を持たせます。犬の鼻先に近づけ、嗅ごうとしたらごほうびのおやつを与えるのです。これを何度も繰り返します。

その後は臭いの元を探し出す訓練です。爆発物を隠しておいて、犬が嗅ぎ出したらごほうびをあげます。

犬は爆弾そのものの臭いをかぎ取るのではなく、組成材料の臭いを受け取って、その中から特定の化学物質を発見できるようになるのです。たとえば台所でだれかがパスタソースを煮ていたら、人間は「ああ、パスタソースだな」と思いますが、犬は「トマト、ニンニク、ローズマリー、玉ねぎ、オレガノの臭い」と判断するのです。それがトマトソースだと決めるのは訓練をする人間の仕事です。

死の危険もある探知犬の仕事

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

部隊の先頭を進む探知犬は、爆発物の臭いを嗅ぐと座り込みます。同時に部隊も前進をやめ停止します。犬はごほうびをもらうため訓練士の元へ走り、その間に爆発物処理班が仕事をするわけです。

探知犬の仕事は死の危険を伴います。でも幸い、犠牲になった犬の数は多くはありません。発見後はすぐに訓練士の元へ戻るようしつけられているからです。

訓練士と探知犬は常に一緒に行動します。パトロンとミハイルさんが今後も無事で、できるだけ早く爆発物探知の任務から引退できるようにと願いたいものです。

「すばらしい犬」の声多数

戦争はまだ続いています。終結の気配はまだありません。

ミハイルさんはこう語っています。
「ロシアの人々にぜひ伝えたいことがあります。国営メディアの報道を信じないでください。ここへ来て、その目で現実を見てください。ウクライナは必ず勝利します。わたしたちは不屈の民族なのです」

人々はこんな感想を寄せています。

・今後も気を付けて、勇敢にがんばってね

・すばらしい犬だね

・どんなに多くの命を救ったことかと思うと、感動します

・大活躍の犬だ。すばらしい

・ビーグル犬も南京虫を嗅ぎつけるそうだよ。ホテルでそのために飼っているところもある

・すごくかわいい犬だ。ずっとしっぽを振り続けていて、愛らしい

・最初はジャーマンシェパードかドーベルマンのことかと思ったけれど、こんなに小さい子犬だったとは。この犬がプーチンを追い詰めて戦争をやめさせてくれるといいのに

・たしかにジャックラッセルはすばらしい犬種です。いま4匹飼っていますが、この子たちのいない人生は考えられません

・どうかケガをしないように気を付けてね

出典:https://www.boredpanda.com/bomb-sniffing-dog-receives-medal-ukraine/

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