難病で毛が抜けてしまったインコ。でも飼い主家族は愛情と厚いケアを注いで、インコの毎日を楽しく豊かなものにしています。インスタグラム上でも、ファンが増えているようですよ。
全身「はげ」のインコ
自然は不思議なもの。いつ何が起こるかわからないので、わたしたち人間は決して退屈することがありません。ヴェネズエラに住むインコの「ブロンディ」の場合が、まさにそうなのです。

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
ブロンディはかわいらしいインコですが、その好奇心旺盛さや、いたずら好きな性格で有名になったわけではありません。この子はほぼ全身が「はげ」なのです。めずらしい難病「オウム類嘴羽毛病」(PBF)にかかって、無毛になり飛ぶこともできなくなってしまったのです。この病気はウィルスが免疫機能を攻撃することで発症します。
でもブロンディはめげません。飼い主のベラ・エスコバールさんの手厚いケアを受けながら、
毎日を謳歌しているのです。
輝く黄金色の「ブロンディ」

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
ベラさんによると、ブロンディは鳥を繁殖する仕事をしていた父の友人から贈られたものだそうです。家にやってきたのは生後3週間のときでした。
「ほんのヒナ鳥で、小さかったですね」と彼女。一家はオウムを「ブロンディ」と名づけました。だって、毛が明るくて輝くような黄金色だったからです。
「最初はコーディーという名にしようかと考えたのですが、ママが『ブロンディはどうか』と提案して、それが本当にぴったりだと思ったのです。もっともいまでは毛はないですけれど」

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
ブロンディはいま6歳です。通常オウムは10年ほど生きますが、PBFの症状が深刻な場合は、適切な食事が困難になって短命に終わるといわれています。
ブロンディは飛び回るのも好きでした。
「室内の電灯に止まるのがお気に入りでしたね。遊び好きで、飛びながら追いかけてきたりしました。好奇心も旺盛で、よく見知らぬ場所へ飛んで行って、探検していましたね」
特別なケアで支える毎日

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
「獣医は寄生虫の検査をしましたが、陰性でした。『たぶんストレスによるものだろう』との診断でしたが、信じられません。そこで調べてみたところ、PBFだとわかったのです。くちばしと羽毛に症状のでる病気で、オウム同士でウィルスが移ります。きっと母鳥から感染したのでしょう。治療法はないのですが、自然治癒した例もあります。でも治らないことのほうが多いそうです」
病気に対応するため、ベラさんは特別の注意をしなければなりません。むき出しの皮膚が乾燥するため、ココナツ・オイルを塗ってあげます。羽毛がないため寒さも応えます。そこでくっついて昼寝のできる「ぬいぐるみ」を用意しました。鳥かごの中には温熱マットもあります。
羽毛を失ったブロンディは、無気力でじっとしているようになりました。動こうとしません。そこで家族はブロンディを元気づけるため、あちこち連れていったり一緒に遊ぶおもちゃなどを与えたりして努力しました。これが効いたようです。ブロンディはふたたび元気なオウムになったのです。
ネット民からは「かわいい」「すばらしい」の声

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
ベラさんはブロンディはとの生活をネット上に投稿しています。ブロンディは気難し屋ですが、魅力的なオウムです。
「気難しいけどひょうきんで、好奇心旺盛だし、大声で鳴きます。わたしが料理や勉強をしていても、お構いなしです。いつも何をしているのか探りに来て、一緒に遊びたがります。友人たちを家に連れてくると、みんな興味津々ですが、同時に怯えてもいます。というのも、ブロンディは見知らぬ人間を見るといつも不機嫌になって攻撃するのです」

出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/
「ブロンディとの暮らしが気に入っています。この子が数々の困難に打ち勝って、毛のあったときと変わらずに、美しくすばらしいペットでいてくれることに、感謝しています」
「障がいを持つペットを世話するのは難しい面もありますが、そばにいて何を好むのか、何を嫌うのかを理解することが重要です。ブロンディはすばらしいペットで、とても自慢に思っています」とベラさんはいいます。
ネット上でもファンがこんな感想を寄せていますよ。
・きれいでかわいいオウムですね
・すばらしいオウムだ
・ハゲの小さいダイノザウルスちゃん!とても幸せそうだね
・うちで飼っているオウムも、ブロンディビデオを見るのが大好きです
・セーターを着せてあげたらどうかしら?
・ユーチューブに出てくる「ギッフィー」というオウムはストレスで自分の毛を引き抜いてしまい、ハゲなんだ。親切な人が小さなセーターを編んで送ってあげたところ、ギッフィーも気に入ったようだよ。でもブロンディは気難しいというから、だめかもね
・ニワトリのように見えるね。これからも長く幸せに!
出典:https://www.boredpanda.com/lovebird-with-a-rare-pbf-disease-blondiethelovebird/