地域猫のように餌やりをされている野良猫も多くいますが、すべての人が猫好きというわけではありません。それ故、地域によっては餌やりが好まれず、猫が人間の手により被害に遭ってしまうケースも…。今回はそんな壮絶な過去を持つ兄弟猫のお話を紹介します。
金属バットで追われたことも…壮絶な経験を持つ兄弟猫

出典:https://www.youtube.com/watch?v=T9hZ-CuC7ig
今回紹介する兄弟猫の「ロンド」と「チヤ」は、2019年に保護された野良猫の兄弟です。保護時は推定3〜4歳だったようで、地域では餌やりさんがごはんを与えてくれていたとのこと。
しかし、餌やりさんがいるからと言って、野良猫生活は楽ではありません。地域には、猫好きな人だけでなく、猫嫌いな人もいます。この地域では、どうやら野良猫をよく思わない人が多数いたようで、兄弟猫は壮絶な経験をすることになってしまったのです。
クレーム、嫌がらせ、さらに襲撃しようとする者も

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2匹に餌をやっていた方には、日々クレームが入ったり、嫌がらせしてくる人もいたと言います。どうやら野良猫に対して、かなり風当たりの強い地域だったことが窺えます。
しかし、それだけではありませんでした。なんと、嫌がらせがヒートアップしてしまい、猫たちを金属バットを持って追いかける人まで出てきたのです。なんて悍ましい行為なのでしょう。いくら嫌いだからと言っても、猫の命を奪おうとする行為は理解できません。
そんな恐ろしい現状を目の当たりにし、餌やりしてくれていた人がとうとう保護猫シェルターを運営している『hibineco』さんへと相談を入れたのです。
相談を受けて2匹の兄弟猫を保護することに
餌やりさんから相談を受けたhibinecoさんは、早速2匹の兄弟猫を一緒に保護することに決めました。

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hibinecoさんが兄弟猫と会った時には、すでにチヤの左後ろ足が不自由だったと言います。餌やりさんによると、子猫の時に左後ろ足の先を失ってしまったため、現在も素早く移動することが難しいのだとか…。
足の先がなくなった理由はわからないと言います。餌やりさんも何度も保護して怪我の手当てをしようと試みたそうですが、とにかく怯えて逃げてしまうため、なかなか保護できなかったそうです。そうこうしているうちに、出血も治り、感染症を患うこともなかったようで、とりあえず様子見することにしたと言います。

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また、ロンドは追いかけ回されたり嫌がらせされたりしたストレスからか、自分の毛を噛んで毟ってしまう癖がついていたとのことです。保護時には、腰から下の毛がほとんどなかったようで、それほど強いストレスや恐怖にさらされていたことがわかります。
なかなか警戒心が解けない兄弟猫

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餌やりさんがいたとは言え、あまりにもひどい行為を受けてきた兄弟猫たちは、やはり人間に対して警戒心が強いようです。保護した後もロンドの葛藤行動は続いており、チヤも何度も足先の出血を繰り返したと言います。
また、2匹で遊んでいるときはとても仲良さそうに戯れあっているのですが、hibinecoさんが近づくと、一気に警戒モードに入り、耳が寝てしまうのだそうです。今まで人間にひどい行為を受けてきたため、不信感が払拭できないのでしょう。
このように、人馴れしていない状況で里親を募集したものの、やはり人間に対する警戒心の面で里親に応募してくれた人たちとなかなか相性が合いません。

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また、チアにはあまり里親に立候補してくれる方が来ないらしく、ロンドだけが里親に出されてしまうと、2匹を強制的に引き離すことになります。2匹でいる時だけは、素の表情を見せてリラックスしているため、この2匹を離すことは、hibinecoさんとしても心苦しく、なかなか里親さんが決まらない状況だと言います。
ただし、様子を見るとロンドはチヤさえいれば、どのような状況でもやっていけそうだと言うので、2匹を一緒に引き取ってくれる里親さんが現れることを祈るしかありません。
まとめ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=T9hZ-CuC7ig
人間から嫌がらせ、果てには襲撃を受けてしまった兄弟猫。簡単には人間に対する不信感が拭えないため、新しい里親さんと出会うことも難しい状況です。
猫が好きな人もいれば、嫌いな人がいることももちろん理解しています。当然と言えば当然でしょう。しかし、嫌いだからと言って、金属バットで追いかけ回して襲撃するという行為は、あまりにも常軌を逸しています。
猫を保護してほしい、地域で飼うのではなく、新たに里親を見つけてほしいと考えている方は、保護団体へ相談したり、地域の自治体で話し合うなどして、正しい選択をとっていただきたいです。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。
掲載者名:hibineco/保護猫シェルター
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