突然現れた『タキシード柄の猫』諦めず声をかけてくる姿に胸を打たれ保護

感動

今回ご紹介する保護猫ストーリーは、『佐藤杏樹』さんが今では家族の一員となった愛猫『バロン』を保護するまでの過程と保護した後の後日談です。突然バス停に現れたタキシード柄の猫さんは、どうやら元飼い主が引越す際に置いて行ってしまった元飼い猫だったようです。

ある日突然現れ、呼び止めてきたタキシード柄の猫

外にいたタキシード猫

2015年のある春の日、佐藤さんが買い物に行こうと普段から利用しているバス停に行くと、どこからともなく猫の鳴き声が聞こえたと言います。

普段は猫があまり居付かない場所なので、「えっ?猫?どこにいるの?」と不思議に思い猫の姿を探していると、ガードレール下にちょこんとお座りしているタキシード柄の猫を発見。近づくと、逃げるどころかしっぽをピンと立てて、猫の方から近寄ってきたと言います。

さらに、「どこから来たの?」と声をかけると、気づいてくれたことが嬉しかったのか、ゴロゴロと喉を鳴らすような様子も…。体も汚れているところが少なく、とても人懐こい様子を見せていたため、飼い猫か、捨てられたのかといろいろと考えを巡らせた佐藤さん。

しかし、普段はそのバス停に猫が居付くことはなかったため、「でもまあ、そのうちまたどこかへ行っちゃうのだろうな」と思い、その場を後にしたと言います。

これが後の『バロン』と佐藤さんの出会いでした。

その後もバス停に居続けるタキシード柄の猫。そして…

保護されたバロン

すぐに居なくなってしまうだろうと思っていましたが、意外にもこのタキシード柄の猫はずっとバス停に居座っていました。次の日も、そのまた次の日も、佐藤さんが通ると鳴き声を上げて近づいてくるようになったのです。

気になった佐藤さんは、それとなく近所の人にこのタキシード柄の猫の話を振ると、どうやら近くで引越しをした人が置いて行ってしまった猫だそう。引っ越してしまったということなので、きっともう戻ってこないつもりなのでしょう。愛猫を置き去りにするなんて酷いですね。

その後もバス停に居続けていたタキシード柄の猫。佐藤さんもこの猫に会うのが日課となりつつあったことでしょう。冬になる頃には、台風や大雪の日、寒い日にもバス停に居続けるこの猫を気にするようになり、野良猫としてどうにか生きていこうとする姿に胸を打たれた佐藤さんは、ついに自分の家の子として保護することに決めたと言います。

そして保護当日。キャリーケースを持ってバス停へと訪れると、なんと「待ってました!」と言わんばかりの様子で近寄ってきて、自らキャリーケースの中に入ってくれたのだとか!きっと、この猫さんはずっと佐藤さんの家の子になりたいと待っていたのでしょうね。

タキシード柄が特徴的だったため、最初は「男爵」と呼んでいたそうですが、その後、英語読みの「バロン」に切り替え、現在では『バロン』が本名となっているとのことです。

バロンをお迎え!しかし、意外な問題が勃発

家猫になったバロン

こうしてめでたくお迎えされたバロンは、元々飼い猫だったこともあり、基本的な生活マナーは習得していたとのことです。しかし、予想外のトラブルが勃発してしまうことに…。

バロンが元々甘えん坊だったからなのか、それとも捨てられたトラウマによるものなのかはわかりませんが、佐藤さんの姿が見えなくなると鳴き続けたり、他の先住猫を追いかけていじめ、佐藤さんを独り占めしようとする行動が見られるようになったのです。

いろいろな記事を読んだり、工夫をしたりしていた佐藤さんでしたが、なかなか改善には至りません。そのため、一時はノイローゼ気味になってしまったと言います。

しかし、時間が経つにつれて、先住猫として佐藤さんに飼われていた元野良猫のオス猫くんが、バロンの面倒を見てくれるようになったのです。これが猫流の教育というものでしょうか。それから次第にバロンの問題行動も減っていったそうです。

佐藤さん自身もできる限りの工夫をし、バロンと程よい距離感を保つなど、上手く接し方を調節しながら生活していると言うことです。

マイホーム購入を検討…そこにバロンの恩返しが!?

くつろぐバロン

実はこの時、佐藤さんはマイホームの購入を検討していたようで、家を建てるための土地探しを行っていた最中だったとのこと。しかし、なかなか条件に合う土地が見つからず、見つかっても「高くて手が出ない」という状況で半ば諦め気味だったと言います。

しかし、バロンを保護しお迎えしてから1週間後、以前条件が良く気に入っていたのに高額で手が出せなかった土地が、なんと驚きの値下げを決行したのです!かなりの金額で値下がりしたことで、不動産の方も驚いていたと言います。

バロンのしっぽは幸運を運んでくれると言われている『幸運の鍵しっぽ』型だそうで、佐藤さんは「タイミング的に、これはもしやバロンが運んできた奇跡?」と思い、すぐに契約に踏み切ったそうです。

その後、順調に契約も進み、家を建てて念願のマイホームを手に入れた佐藤さん一家。バロンも新しいお家でのんびりリラックスした様子で寛いでいると言い、佐藤さんもそんな姿を見て「マイホームを決断してよかった」と思うのだそうです。

まとめ

バロンの前足

不思議な出会いを果たした佐藤さんとバロン。保護当時は大変なことも多かったようですが、現在はお互いに過ごし方を工夫したり、先住猫ちゃんたちの力を借りたりして、穏やかな日々を送っていると言います。

また、佐藤さんは子猫の預かりボランティアも行っているようで、やってきた子猫たちに、バロンも先輩として、正しい教育を施してくれていると言います。きっと先住猫さんに教わったことを、自分でも子猫たちに教えてあげているのでしょう。

これからも先住猫さん、バロン、そして佐藤さん一家が皆で幸せに暮らせますように!

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