『どうしてこうなった…。』中世に描かれた猫たちがひどいと話題に。
中世に描かれた『猫』がひどい
西洋美術は長い歴史のなかで多くの革命を起こしながら、時代と共にその表情を変えてきた。中世といえばキリスト教美術やビザンティン美術、ゴシック美術などを生み出した時代でもある。
しかし、宗教的なシーンや王族の肖像画などを描くことを得意としていたとされる中世のアーティスト達は、どうやら『猫』を描くのは得意ではなかった可能性がある。
中世の猫はどうしても「人間味」が強すぎる
哀愁漂う人面猫

出典:https://www.sadanduseless.com/ugly-cat-art-gallery/
愛らしい三角の耳、そして肉球、ふわふわであろう被毛…そこまでは完璧と言っていいほどに表現されているというのに…。どうしてこうなってしまったのか。
目鼻立ちの整った人面猫

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隣にいるのもきっと猫なのだろう…。先程のものよりも、パーツの位置そのものは本来あるべき姿に近づいたような気がしなくもないが…。
丸いフォルムをしたケモノ

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うん、惜しい。何と言うかシルエットについても言及したいところだが…現代にもこういった丸々とした愛らしい猫は存在しているし、柄や色は猫そのものだ。ただ、やはり顔がどうみても『人』であるのが問題なのだろう。
濃い顔をした人面猫

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人面どうこうというよりも、魑魅魍魎感が半端ない。シルエットはヤマネコなど、現代でいうイエネコよりも大型のネコ科動物に似ているようだ。
鼻筋の通った人面三毛猫

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惜しい!非常に惜しい!丸まった姿といい、三毛柄、丸みを帯びたマズルといい…『猫』を表わすためのツールは存分に用いられているというのに…何故、何故に必要以上に鼻筋を強調してしまったのか…。
謎に包まれる猫に対するイメージ
立ってネズミを持つムキムキの猫

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確かに現代にも猫をモチーフにした2本足で歩く愛らしいキャラクターは存在する。この猫が持っているのはネズミなのだろう。これとそれらの違いは猫の『筋肉量』にあるのか、やはりその『表情』にあるのか…。
楽器を使いこなす猫

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楽器を演奏する猫…これも前述した通りだ。それが現実と異なるから違和感を感じるわけではない。不自然な位置にある丸い耳…そしてよく見れば描かれている水玉らしき柄に注目してほしい。
人を乗せている事に驚いた巨大猫

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一言に猫といってもネコ科動物は多く存在する。人を背に乗せ駆け回る猫だって存在していたのかもしれない。
青い猫の先駆け

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近い…!近くなってきた。この際、色なんてものはどうでも良い。現代だってピンクや紫の猫を描くことだって珍しくない。あと少し…少しだけ…彫りが深くなければ何の違和感もなかったのかもしれない。
しっぽが長すぎてテヘ♡ペロッ!の猫

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これは猫だ!耳や尾の形なぞ気にするまい。人のそれとは違う表情を持ち、4本の足を持つ。それだけで良い。
アートとは奥が深い。その価値は見る人が見なければわからないものだって多い。そしてそのアートをけなす権利は誰にもない。
今では当たり前のことも必ず『挑戦』であった時代がある。『猫を描く』ということは当時とても難しかったのかも…しれない。
この投稿に寄せられたコメント
・彼らは猫の描き方を知っていましたが、中世ではカトリック教会は猫を悪魔と見なしていました。芸術家が猫を柔らかくてかわいいように描いた場合、彼らは異端者として拷問される可能性があります。
したがって、猫のイラストは、それらをい歪んだ悪魔または罰のリスクとして描写しなければなりませんでした。猫になるのは良い時間ではありませんでした。
・中世は、一部に描かれているほど野蛮ではありませんでした。
聖職者を含む多くの信心深い人々は、間違いなく猫を恐れていましたが、教育を受けた人々は間違いなく猫(または人々)の悪霊を信じていませんでした。猫が好きな異端者として拷問されている人の例はありません。
・それとも、それは猫が当時を振り返った方法でしょう…。
・いずれにしても、面白かった!ありがとう!