健康状態に問題があり、永遠のお家探しができていなかったスフィンクスの子猫。彼女を見つけ出し、まもり続けると誓った飼い主さんの出会いが彼女に生きる希望を与えました。
コウモリのようなスフィンクスの子猫
大の猫好きであるジラ・ベルガミニさんは、ブリーダーの友人から見せてもらったビデオの中の子猫に一目で恋に落ちました。
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他の子猫たちと少し違った姿を持つユニークでゴージャスな子猫について友人に聞いたところ『その子猫は病気を患っているため、販売していない。』と言われたのです。
コウモリに見えた子猫は水頭症を患っていた
後に、この子猫は『水頭症』という病気を患っていることが判明。しかし、ジラさんのこの子猫を迎えたいという気持ちが変わることはありませんでした。
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改めてこの特別なニーズを持つ子猫をお迎えしたいと友人に話したところ、友人のブリーダーはとても感動していたといいます。
コウモリ猫『ルーシー』の将来
ジラさんは『ルーシー』と名付けた子猫をお迎えするまでの3日間、できうる限りのことをしました。
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”『水頭症』と考えられるすべての結果についてできることすべてを調べ、国内で最高の獣医神経センターを探しました。
そして必要に応じて、彼女の手術または薬の代金を支払うための基金の設立をすぐに始めました。”
ジラさんはそう語ります。
ルーシーがついにジラさんのお家へ
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2019年3月15日、イスラエル・ハイファにある新しいお家へとルーシーはやってきました。最高のパートナー、そして永遠のお家を見つけることができたルーシーでしたが、彼女の将来は不確かでした。
次々にルーシーに襲いかかる困難
わずか生後2ヶ月でジラさんのもとへやってきたルーシー。
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ジラさんはお迎えした時点で継続した目薬の点眼が必要なことは理解していましたが、それよりもルーシーが数日間に渡って鳴き続けていることに不安を感じました。同時に排便障害が引き起こされていることも発覚したのです。
”私は彼女を小さな赤ちゃんのおむつで寝かせて、いつも彼女を抱いていた。”
ジラさんは解決策を見つけるためにいくつもの動物病院を受診しました。
その状況は常に不安や心配と共にあり、決して楽なものではありませんでしたが、ジラさんとルーシーの絆は確実に強いものへと変化していきました。
ルーシーの治療
そして消化器の問題が解決された後、ジラさんはルーシーの眼の問題を根本的に解決する方法を探しました。
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そこで最高の専門医に出会えたことが幸いし、一生続くであろうと言われていた点眼さえも必要ない状態までルーシーの眼は回復しました。
障害があっても幸せに暮らすことができる
ジラさん、そして多くの獣医師の献身的なケアの甲斐もあり、ルーシーは元気に暮らしています。
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もちろん今後も多くのケア、注意が必要となることは事実です。しかし、ルーシーは家族と冒険をすることが大好きでベビーカーやバッグの中に座って外の景色を楽しむこともできます。
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水頭症の猫が抱える問題
一般的に水頭症の猫には高額な医療費を要する脳外科手術が必要不可欠だと考えている人も少なくありません。
そのため、金銭的な問題によって安楽死が選ばれることも。事実、ルーシーも一般的な猫と比べて多くの医療ケアを必要とします。しかし、ジラさんはそれらについて
”彼女は『普通の』猫よりも繊細なので、少しのことでも大きな問題になる可能性があります。しかし、それは常に死刑宣告ではありません。」
と語ります。
ルーシーの見た目に対する反応
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ジラさんはルーシーが一般的な猫とは少し違う見た目を持つために、苦しんでいたり痛みを感じていたりするのではないか?と感じる人、また単にその見た目が魅力的ではないと思う人に出会ったこともあるといいます。
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”一部の人々は、彼女の奇妙な形の頭蓋骨と奇妙な目を見ているだけで、彼女はペットにはなれないと考えています。
彼女の最大のファンの一人は、初めて彼女を見たとき、彼女について非常に否定的な考えを持っていたことを私に告白しました。
幸いなことにルーシーの物語を学んだ後、彼女は心変わりしました。
ジラは、彼女の背景をより多くの聴衆と共有することで、より多くの人々が同様の啓示を受けることを望んでいます。人間のように、ペットは障害を持つことがありますが、幸せな生活を送ることができます。”
ジラさんはそう語っています。
コウモリ猫として人気者に
ルーシーは様々な困難を乗り越えてきました。そしてこの先も様々なトラブルに見舞われる可能性は決してゼロではありません。しかし、それはどんなに健康的に見せる猫でも同じこと。
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最愛の家族と最高のケアを得られたルーシーは決して不幸な猫などではありません。
彼女のインスタグラムのフォロワーは2万人を超えており、ルーシーの『少し違った見た目』を愛する人もたくさん存在します。
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ジラさんとルーシーのストーリーがより多くの人に届くことで『猫の障害』に対する意識が少しでも変わることを彼女たちは願っています。