3匹の猫と暮らす女性の元に、突如空から落ちてきた子猫がやってきました。初めての子猫のお世話に四苦八苦するも、子猫は素晴らしいことを教えてくれました。
カラスによって運ばれてきた子猫
女性の実家から、夜遅くに電話がかかってきたことがこのお話の始まりです。
「家の庭にたぬきみたいなものが落ちている、助けてあげてほしい」
その言葉を聞き、女性はすぐに実家に向かいました。
たぬきと思われていたのは子猫で、1日中庭で鳴いていたそうです。その様子をカラスがじっと見つめ、カラスに食べられてしまうかもしれないと助けたはいいけれど、ミルクも飲まずそどう育てていいかわからない。このままでは死んでしまうと思い、女性に助けを求めたのでした。
箱の中にいた子猫のしっぽには、カラスにくわえられていた跡が…。どうやら、カラスに運ばれている途中で落ちたようです。
翌日、女性はすぐに子猫を動物病院に連れていきました。
獣医師から「この子と暮らすつもりですか?」と聞かれた女性は、「そのつもりです」と返答。
獣医師は「家族になるためにやってきたんだね、良かったね」と、子猫の頭を撫でながら言ったそうです。
初めての子猫の授乳
女性は猫3匹と暮らしていましたが、子猫の子育ては初めてのこと。
先住猫の1匹は子育ての経験があり、誰の手も借りずに子育てを終えたばかりでした。
もしかしたら先住猫の母性本能によって子猫を育ててくれるかもしれないと期待したそうですが、そんなにうまい話はなかったようです。
先住猫は子猫のお世話をするどころか、警戒している様子。
結局女性はテレビなどの見よう見まねでシリンジでミルクをあげたり、排泄のサポートをします。
女性の家族も手伝い、みんなで子猫『そら』ちゃんを育て上げました。
アイドルとなったそらちゃん
先住猫たちはみんなメインクーンで、比較的大きな猫種。
そらちゃんは日本猫で4kgほどだったため、一段と小さく感じたようです。
抱っこしやすいということもあり、いつのまにかそらちゃんは女性の家族の中のアイドルに!
甘えん坊で、女性の家族にだけは甘えてくるそうです。
最初にそらちゃんを助けてくれた女性の母親には毎回唸って怒るということもあり、家族の笑いの場が増えたと、女性は語っています。
みんな仲良し
心配していた先住猫との関係も、徐々に解決し、今ではとっても仲良しです。
猫の中にも順位があるようですが、みんなで揃って窓の外を眺めているこの姿を見れば、もう心配はいらないですね。
空からの贈り物
そらちゃんは子猫すぎて性別が分からず、顔つきが男の子ぽかったため、空から降ってきた「そら」という名前になったそうです。
しかし、成長してみると女の子であることが判明。それでも、空からの贈り物には変わらないため、そらちゃんのままだと言います。
そらちゃんの一生懸命に生きる姿や、家族に笑いをもたらしてくれたことなど、そらちゃんには感謝の気持ちでいっぱいの女性。
ふとしたことから家族となった子猫が、こんなにも素晴らしい贈り物をくれたなんてとっても素敵なお話ですね。