「引越しで飼えないから」とセンターに持ち込まれた黒猫。殺処分も宣言された猫の運命は…

感動

今まで飼い猫として過ごしていた猫が、突如飼い主から「引越しで飼えなくなった」という勝手な理由でセンターに持ち込まれてしまいました。「殺処分になりますが、よろしいですか」と言われても愛猫を置いていった元の飼い主。黒猫の結末は…。

人知れず殺処分されていく元飼い猫・飼い犬たち

撫でられる黒猫

出典:https://www.youtube.com/watch?v=qCgLBpk1bi8

実は、保健センターに持ち込まれた犬や猫は、ホームページなどに公開されることなく処分されてしまう現実をご存知でしょうか。センターのホームページに公開されるのは、飼い主がいるであろう迷い猫や迷い犬だけなのです。

飼い主などによってセンターに「もう飼えない」と持ち込まれてしまった猫や犬は、その後、誰に知られることもなく、静かに殺処分されてしまうのです。意外と知られていない恐ろしい事実があるのです。

また、地域のボランティアさんたちもホームページの公開されていたり、一般公開されている犬や猫の存在しか知ることができません。そのため、センター職員さんが相談しなければ、地域ボランティアさんにも知られることなく、殺処分されてしまうのが実態です。

引越しを理由にセンターに持ち込まれてしまった黒猫

撫でられる黒猫

出典:https://www.youtube.com/watch?v=lTQpd0q-ioQ

そんなある日、センターに「引越しで飼えなくなったから」という理由で持ち込まれてしまった黒猫がやってきました。前述したように、飼い主によって持ち込まれた犬や猫は、飼い主を探す必要がないため、ホームページに公開されずに殺処分されてしまいます。

「飼い主によって持ち込まれた猫は殺処分されてしまう」という事実、そして「この子も殺処分されてしまいますよ。よろしいのですか」とセンターの職員が再確認したにも関わらず、今まで愛してきたはずの猫を飼い主は置いていったと言います。

そんなに簡単に猫の命を捨てることができるのでしょうか。いくら引越しで飼うことが難しいとはいえ、愛猫を殺されると言われているのです。他の知人を頼るなり、ボランティアさんを頼るなり、別の手段を講じようとは思わないのでしょうか。

センター職員によるボランティア団体への相談

この黒猫はまだ若く、健康でした。また、きちんと避妊もされていたこともあり、センター職員さんも「この子なら里親が新たに見つかるのでは」と考え、ボランティア団体へと相談してきたと言います。この黒猫ちゃんは、本当に運が良かったとしか言いようがありません。

しかし、センターに持ち込まれた猫なので、動画や写真を勝手に一般公開することができないと言います。そのため、里親探しをする際も、どんな猫であるかを文章だけでSNSなどで伝えるしかありません。その後、本気で迎えたいと希望を募ってくれた方にだけ動画を見せるのだと言います。

基本的に、里親探しは写真や動画を見て「この子を迎えよう」と考える人が多いため、写真も動画もなければかなり困難な里親探しになります。

この時、黒猫の他にも迷い猫としてセンターに収容されていたキジトラ猫がいたため、その猫の情報を見て連絡をくれる人が多くいたと言います。その際、電話口で「黒猫もいるのですが、里親になってくれそうな人がいたら紹介してください」と口添えして拡散していったのだそう。大変な里親探しですね。

奇跡的に里親さんが見つかる

すると、黒猫が持ち込まれた山口県から遠く離れた埼玉県より、この黒猫ちゃんを引き取りたいという連絡が入ったのです!距離があったため、リモートでの里親審査と飼育環境チェックが行われました。

その結果、問題なく迎えられることがわかったため、ノミダニ駆除やウイルス検査、そして必要なワクチン接種を行なった上で引き渡しすることが決定しました。里親さんが見つかって本当に良かったですね!

毛布に包まれる猫

出典:https://www.facebook.com/diankshimonoseki/

里親になってくれる方とは空港で待ち合わせしました。事前に送ってもらったキャリーケースに黒猫を入れ、脱走防止のために家まで開けないことを条件に飛行機搭乗することになりました。

黒猫ちゃんは、飛行機に乗り羽田空港まで移動した後、車で埼玉の里親さん宅へと向かったと言います。

恐怖心からお洋服がびしょびしょに

「飛行機の中は寒いといけないから」とボランティア団体さんが着せてくれていた洋服は、お家に着く頃にはびしょびしょに濡れていたと言います。

きっと慣れない飛行機の中、大きな機内音が聞こえながら自分がどこに連れていかれるのか、とても不安だったのでしょう。よく頑張ったね。黒猫ちゃんは、新しいおうちで「茶々」という名前をもらい、新しい生活を送ることになりました!

先住猫がいるためケージで隔離中

こちらのご家庭には、すでに先住猫がいたこともあり、お互い慣れさせるためにしばらくはケージの中で隔離生活を送ることになるそうです。

しかし、茶々ちゃんはすでに里親さんに甘えモード全開!最初は警戒心をむき出しにしていたようですが、今では家族の皆さんにゴロンゴロンと甘える様子を見せてくれているのだとか♡きっと里親さんのご自宅で愛情をたっぷり注いでもらっているのでしょう。

また、健康的な生活ができているからでしょうか。毛艶もツヤツヤと健康的になってきたようです。どうやらもともと、この黒猫さんは前の飼い主さんの家でベランダに網を張り、お外で飼われていたとのことです。きっと寒い日も暑い日も外にいたので、室内で飼われることで健康的な生活を送ることができるようになったおかげかもしれません。

最後に

前足を伸ばす猫

出典:https://www.facebook.com/diankshimonoseki/

今回、茶々ちゃんは運よくセンターの職員さんに相談をしてもらい、里親さんを見つけるまで至ることができました。しかし、一度飼った犬や猫をセンターに持ち込む行為は、自身の愛猫や愛犬を殺処分することになります。一度迎えた動物は、最期まで面倒を見る責任をしっかり持ってほしいですね。

とにかく、茶々ちゃんは現在、新しいお家でのんびり幸せな日々を送っていると言います。素敵なご家庭に迎えられて本当に良かったですね!

※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載団体名:ディ・アンク

ディ・アンク

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