高齢になった「元レース犬」は老人ホームで大活躍!生きがいを与える日々

感動

競走犬だったグレイハウンド犬が高齢者施設を定期的に訪問して、入所者とふれあう試みがオーストラリアで始まります。お年寄りに生きがいと充実した毎日を与える取り組みとして注目を集めています。

高齢者施設を犬が訪問

出典:https://www.boredpanda.com/rescued-greyhounds-visit-elderly-care-homes/

犬は人類の最良の友といいます。オーストラリアでは、レースに使われ高齢になったグレイハウンド犬を救う活動をしている団体が、保護した犬たちを実験的に高齢者施設へ訪問させ、入所者とふれあう試みを始めて話題になっています。お年寄りの中には認知症を患っている人たちもいます。

団体が保護したグレイハウンド犬が、「ハモンド・ケア」の運営する高齢者施設を訪れるのは、オーストラリアでも初めての取り組みです。入所者とペットがふれあうことで、孤独感やうつ状態を解消できるし、運動能力が改善して社交的になれることがこれまでにもわかっていました。

今回の取り組みでは、認知症のお年寄りにも体験してもらっています。動物がお年寄りに安心感や充実感をもたらしてくれるからです。動物とふれあうことで、愛情を感じたり、笑顔になれたりします。

特別に訓練された犬が参加

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この取り組みは「ハウンズ・ヘルピング・ヒューマンズ」と題されています。高齢者とふれあうために最適なグレイハウンド犬が、注意深く選ばれました。いずれも「グレイハウンド・レスキュー」という団体によって、レース用だったのを保護された犬たちです。同団体はこれまでグレイハウンド犬のリハビリや飼い主探しに多大な実績を上げており、何度もその活動をたたえられて表彰を受けています。

犬たちは高齢者施設に独特の音や環境、活動、車椅子などの設備に慣れるよう訓練されています。もちろん、お年寄りとのふれあいに欠かせないコミュニケーション技術も教えています。

現在この取り組みに参加している犬は13匹。ボランティアとチームを組んで週2回ほど各地の施設を訪問しています。

この取り組みは「ライフ・エンゲージメント・プロジェクト」という事業の一部です。高齢者施設の入居者に、意欲を持ってさまざまな活動を楽しんでもらうことを目的に始まったものなのです。

犬と一緒に楽しい時間を

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ボランティアたちは以前にも、グレイハウンド犬を高齢者や精神疾患の人々がいる施設へ連れて行った経験があります。

犬のシェシーとともにケアホームを訪問した経験のある、シェリー・ティンワースさんはこう話します。
「多くのお年寄りが自分のペットを育てた話をしてくれます。ケアを受けながら生活するようになったいま、動物にふれられず寂しい思いをしていることでしょう。今回の取り組みが始まったとき、ジェシーに最適な仕事だと感じました。だってこの犬は愛情深く、いつも陽気で人好きな性格だからです」

亡きジョイの活躍に刺激されて…

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同団体代表のナット・パンザリーノさんは、この取り組みのきっかけは、昨年亡くなったグレイハウンド犬ジョイだったと話してくれました。

「この犬は7年間ずっとうちの団体の象徴的な存在でした。人々と意思疎通ができる、遠く別な力があるのです。犬が苦手な人でさえ、この犬のことは好きになりました」

「静かに状況を認知し、どの人が自分を必要としているのかを嗅ぎ分ける力があるのです。そこでジョイをセラピー犬の養成コースへ参加させました。2年間ほど、一緒にシドニー病院の精神科を訪問してきました」

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「グレイハウンド犬は、人間たちに大きな喜びと慰めをもたらすことができる」というのがその経験を通じた彼女の実感でした。これが今回の取り組みへとつながっていったのです。

「喜びだけではありません。この取り組みは、グレイハウンド犬への偏見をなくすことにも効果があるのです」というナットさん。グレイハウンド犬は通常レース用の犬と考えられています。でも車いすや寝たきりの人間に、この犬種はとてもやさしく接することができるのです。

「この取り組みの対象が拡大されて、高齢者だけでなく精神疾患の人々やその他の障がいいのある人々にも適用されることを願っています。だってグレイハウンド犬は人生を明るくしてくれて、すばらしい絆を結んでくれるのですから」

温和なグレイハウンド犬

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ところでグレイハウンド犬は、ペットにするのに最適な犬種だそうです。手入れが少なくてすみ、温和で、運動もさほど必要ではないからです。毎日20分ほどの散歩ですみます。知能も高く愛情深く、子供たちやお年寄り、障がい者ともうまくつきあえるといわれます。

「ハモンド・ケア」代表のマイク・バードさんは、毎日何かに関心をもって生活することが、高齢者の健康につながると信じています。

「今回の取り組みを通じて動物とふれあうことで、入所者の生活の質が向上します。保護された元レース犬が、入所者に幸せと目的意識をもたらしてくれるなんて、なんてすばらしいことでしょう」と彼はいいます。

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「心に描いたことが、きっとすばらしい成果を生むと感じたら、とにかくやってみるべきです」というナットさん。

「グレイハウンド・レスキューで活動する、すばらしい人々の支援のおかげで、この取り組みが実現しました。ハモンド・ケアのような団体も熱心に協力してくれました」

この取り組みは「訪問」の形式ですが、「うまくいけばグレイハウンドを施設内で飼ってもらうことにもつなげたい」というナットさん。「グレイハウンド・レスキュー」は、レース用に使えなくなったグレイハウンドを引き取って、飼い主を見つける活動をしているからです。こうした活動には多くのボランティアや寄付金が必要になります。

ネットでも賛同の声

ネット上ではこんな感想が寄せられています。

・グレイハウンド犬は性格がやさしいから、こういう取り組みはぴったりだね

・この活動をぜひ応援したいです。グレイハウンドを選んだのは、よい選択ですね

・母がアルツハイマーで施設に入所していますが、ある日愛犬を連れていったら、入所者がみんな目を見張って、生き生きしていました。よい変化ですね

・わたしの体験からも、レースを引退したグレイハウンド犬を高齢者の飼い犬にすることをおすすめします

・犬とふれあうことで、ケアホームの入所者もいきいきと生活できるでしょう

・グレイハウンドは温和で背が高く、なでるためにかがみこむ必要もないので、高齢者には最適だと思います

・わたしの住むブラジルでもNGOが同様の取り組みをしています。犬も人もすごく幸せそうですよ

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