自宅から行方不明になった愛犬。飼い主は必死で探しました。やがて3時間後に、偶然ドッグショーに参加して3位入賞の「バラ飾り」をもらった愛犬が戻ってきました。「心配」は「ハッピーエンド」に終わったのです。
ペットが行方不明になったら
飼っている犬や猫が行方不明になったら、何か悪いことが起きたのではと心配するのが当然でしょう。さらわれたのかもしれないし、井戸に落ちて出られないとか、猛禽類に襲われてしまったのかもしれません。
もちろん、そういう可能性はあります。でも真実はときにもっとこっけいだったりするのです。たとえばハーフマラソンに参加していたとか、列車に乗って乗客たちと仲良くなっていたとか…
今回ご紹介するのはほほえましい体験です。飼い主が心配している最中に、輝かしい栄光の時間を過ごしていたのですから。
愛犬が自宅から消えた!
ビーグル混血犬のボニーは、日曜日の朝に、英国ウェスト・サセックスのボルニーにある自宅から行方不明になりました。家族はすぐに捜索を始めました。
歯科技工士のピーター・クローシャーさん(52歳)と妻のポーラさんは、さっそく警察や動物病院、動物管理事務所へ連絡するとともに、2人の娘や近所の人たちとともに周辺を探しました。
でも数時間後、ボビーは無事戻ってきたのです。「保護犬部門コンテスト」で第3位に入賞した証となる、大きな「バラ飾り」をつけて。
愛犬家が発見し、ショーへ参加
どういうわけかって?
実はボニー(5歳)が道を首輪もつけずに走っているのをみかけたのは、ジョン・ウィルマ―さんです(ボニーは前夜に首輪を外してもらっていたのです)。彼は大の犬好きで、すぐに何かおかしいと悟りました。
ジョンさんは愛犬をつれてドックショーに行く途中でしたが、フェイスブックにボニーのことを投稿し「飼い主を知りませんか?」と告知したのです。この投稿を見たポーラさんは、ひと安心です。ボニーを受けとるために、ジョンさんに連絡をしました。
でもジョンさんのほうは、このままドッグショーに行く必要があります。そこでボニーも一緒につれていき、「保護犬部門」への参加を申し込むことにしました。
実際、これは正確なのです。というのもボニーは、1歳のときにクレタ島の街路で同居犬クレオとともに保護されたのですから。そしてなんと、ボニーはそのまま3位入賞を果たしました。これまでの犬人生で初めての快挙です。
クレオのほうはギリシア犬として3回もドッグショーに入賞を果たしていますが、ボニーはショーに参加したことがありませんでした。
ハッピーな結末に笑顔
ピーターさんによると、日曜日の午前11時45分ごろ犬たちに給餌をしました。いつも最初に走り寄ってくるボニーは、餌場に現れません。
「お腹が空いていないのかと思いました。家の中を探しましたが、どこにもいなかったのです。そのあと外に出るドアが開いたままになっているのを発見し、これは大変だと思いました」
ボニーが戻ってきたときは「とにかく事情が信じられませんでした。作り話ではありませんよ。ボニーは元気そうで、数時間の冒険をすっかり楽しんだようでした。でも外に出てはいけないことは、知っているはずです。朝、街路でほかの犬の吠え声がしたので、きっとその犬たちを追って走り出てしまったのでしょう」とピーターさんはいいます。
今後はボニーをもっとドッグショーへ参加させようと考えているそうです。
「行方不明になったときは悪い想像を5つくらい頭の中に描きましたが、無事に戻ってきてうれしいです。しかも『バラ飾り』までつけてくるとは!」
出典:https://metro.co.uk/2022/07/13/sussex-escaped-pet-comes-back-hours-later-with-third-place-rosette-from-dog-show-16993642/