「臭いから保健所へ」あまりに勝手な都合で”半ネグレクト状態”だった犬

感動

今回ご紹介するお話は、『らんまる』さんが現在の愛犬であるトイプードルの『あおい』ちゃんを家族に迎えた時のお話です。元飼い主により、あまりに身勝手な都合で半分ネグレクト状態だったあおいちゃん。らんまるさんの愛情に次第に心を開いてくれるようになった過程をご紹介します。

あまりに身勝手な元飼い主の事情

あおいちゃん

らんまるさんの元に、現在の愛犬・あおいちゃんがやってきたのは、ある暖かい日のことでした。

当時、知り合いから「身近な人に『彼女と別れて一緒に飼ったトイプードルだけが嫌いになって可愛がれない。皮膚病になってるのかとても臭い。保健所に連れていきたい』と言っている人がいる」という話を受けたというらんまるさん。

この話を聞くだけでも、どれほど身勝手な人であるかがわかりますよね。もちろん、直接知り合いから聞いたらんまるさんが大激怒!その子を迎えに行く決意をすぐに固めたと言います。

実際に迎えに行くと、毛はボサボサ、体の半分ほど毛が生えていない酷い状態でケージに入れられていたと言います。話を聞くと、なんと1年半、ケージに入れっぱなしでそこから出してもおらず、さらに食事は週に2〜3回、ポテトやパンを適当に少しだけ与えていたと言うのです。つまり、ネグレクト状態です。

あまりに酷い状況にいてもたってもいられなかったらんまるさんは、その子をお家へと連れ帰り、自分がお世話をすることに決めたのです。

新しい愛に少しずつ回復・心を開いていくあおいちゃん

ネグレクトを受けていたあおいちゃん

すでに体の半分ほど毛が抜け落ちてしまっていたあおいちゃん。病院では、もう毛が生えてこないのではと言われたそうですが、それでも処方されたシャンプーを使いながら、半年ほど、らんまるさんはあおいちゃんにマッサージをし続けたそうです。

すると、徐々に禿げていた部分にも毛が生えるようになり、半年後には立派なトイプードルとして元の姿を取り戻すことができたと言います。

回復したあおいちゃん

最初は部屋の隅の方で警戒しながら眠っていたというあおいちゃんも、らんまるさんの愛が伝わったのでしょう。半年経つ頃には、らんまるさんの腕の中で眠るような甘える姿を見せるようになったそうです。

また、家に連れてきた当初は10mほど歩いただけで、肉球から血が出ていたというあおいちゃん。しかし、半年経つ頃には、肉球の皮膚もしっかり厚みを持てるようになったため、ドッグカフェにも行くことができるようになりました!

6年過ごして立派ならんまるさん家の一員に♪

洋服を着たあおいちゃん

そんな経緯を経て、らんまるさんと共に過ごしてきたあおいちゃんは、すでに7年の年月が経過しています。

最初は警戒し、部屋の隅っこで目も合わせずに警戒していたあおいちゃんでしたが、今では甘えん坊の笑顔が素敵な立派なトイプードルに大変身!

笑顔のあおいちゃん

毛も他のトイプードルと違いがないほどふさふさになり、皮膚はまだ完璧に治ってはいないものの、問題なく生活できるくらいまで回復したと言います。

らんまるさんの深い愛が救ったあおいちゃん。らんまるさんは「ボロボロの状態で来ても愛情と根気を持って接していたらわんこは応えようとしてくれます」と仰っています。

まとめ

あおいちゃん

飼い主の都合で家に迎えられたにも関わらず、あまりに身勝手な理由で突然ネグレクト状態になってしまったあおいちゃん。しかし、あおいちゃんはらんまるさんと奇跡的な出会いを果たしたことで、今では幸せに暮らすことができています。

他にもこうしたネグレクトを受けている犬が少なくありません。可愛いからという理由だけで犬を飼う人もいますが、犬のお世話は大変です。どのような状況に陥っても、最期までお世話をし、愛情を注ぎ続けることができますか。

また、犬を迎えようと検討している方は、ペットショップから迎え入れるだけでなく、こうしたあおいちゃんのような酷い現状に置かれている犬を保護犬として迎え入れることも検討に入れてほしいのです。

実際にあおいちゃんを迎え入れたらんまるさんは「結果がでなくてもそれだけで嬉しいのです。保護犬を迎えた人もこれから迎える方も根気よく長い目で一緒に生活を送ってもらえたらなとおもいます。」と仰っています。

ぜひみなさんも新たに保護犬を迎え入れ、たくさん愛情を注いであげることを視野に入れてみてください。

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