「もう必要ない」16歳になって突然シェルターに持ち込まれた老犬

ジェイク 感動

アニマルシェルターに収容される犬の中には、年老いてから家族から見放されてしまう犬も多くいます。年老いてからも愛犬は家族の一員です。最期まで責任を持って愛情を注げないのであれば、犬を迎えるという決断をしないでほしい…そう改めて感じるお話を紹介します。

16歳でシェルターに持ち込まれた老犬「ジェイク」

ジェイク

ある日、オハイオ州クロウフォード郡にある『ヒューマン・ソサエティ』というアニマルシェルターに、1匹の老犬が持ち込まれました。16歳で持ち込まれる老犬…その理由は「もう必要ないから」という家族のあまりに身勝手な都合でした。

突然知らない場所に連れて来られて混乱するジェイク

毛並みにも艶があり、まだ元気のある16歳の老犬・ジェイク。この日、突然家族に連れて来られたのは、『ヒューマン・ソサエティ』というアニマルシェルターでした。

16年間、家族が生まれれば子守りもしていたというジェイクは、老犬になり「家族の誰も彼の世話をする暇がない」という身勝手な理由で、16歳でシェルターに持ち込まれてしまったのです。あまりに非情すぎます…。

シェルターに連れて来られたジェイクは、突然知らない場所に置いてきぼりにされたことで、とても混乱していたそうです。恐怖に怯えるジェイクを見て、職員さんたちは最も静かで穏やかに過ごせる部屋を用意してあげました。

どうにかしてジェイクを救ってあげたい!

引き取り手が現れた

16歳まで家族と一緒に過ごしていたのに、ある日突然捨てられてしまったジェイクを見て、とても心を痛めた職員さんたち。「どうにかしてジェイクを救ってあげられないものか」といろいろな場所へ連絡をしたと言います。

すると、わずか1時間という異例の速さでジェイクを引き取りに迎えに来てくれる人が現れたのです!

2人はオハイオ州にある『ホームドッグレスキュー』という施設に所属しているスタッフさんたちです。ジェイクが連れて来られた経緯を聞き、2人はジェイクの美しさと優しい心に涙しました。

ジェイクを連れて帰り、残りの生涯を素敵な思い出で埋めてくれるでしょう。ヒューマン・ソサイエティのスタッフさんたちも「私たちは、この人たちが連れて行くことで、ジェイクは残された時間を幸せに過ごせることを確信していました。」と仰っています。

最後に

『ヒューマン・ソサエティ』のFacebookには、このように記されています。

「年老いた犬にとって、最後の数年間は平和と愛で満たされるべきです。それなのに、飼い主の中には嘘や言い訳をして、責任を果たそうとしない人がいるのです。アニマル・シェルターは、そのような無責任な飼い主たちのために、辛い決断をしなければならないときがあります。そして、その辛い決断は、時に市民に無慈悲であると責められます。」

そう、老犬は子犬や若い成犬に比べて里親が見つかりにくく、時には保健所として殺処分を決断せざるを得ない時があるのです。しかし、職員さんたちも犬たちを殺したいわけではありません。救いたいと思っているのです。

このようにアニマルシェルターに持ち込まれた犬たちを悲しい目に遭わせないためにも、飼い主は最期まできちんと責任を持って愛情を注いであげてほしいのです。

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