『虐待が日常茶飯事』と疑惑のペットショップに潜入調査すると衝撃の事実が…

悲しい

ニューヨークにあるペットショップに虐待の疑惑が…。動物愛護団体『The Humane Society of the United States』は2ヶ月間従業員として潜り込み、その実態を調査しました。そして、後にペットショップでの生体販売禁止法案が可決したのです。

物言えぬ子犬たちに虐待

柵の中の子犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

近年、ペットショップの生体販売を禁止する国も増えてきました。しかし、アメリカのような大きな国では、市や州によって法令が異なり、禁止法案の内容も一律ではありません。

そのため、ペットショップで生体販売をすることを禁止されていない州も存在します。ニューヨークにあるとあるペットショップでは虐待の疑惑があり、動物愛護団体The Humane Society of the United Statesが潜入調査を行うことにしたのです。

そして早速…柵の中にいる子犬たちが立ち上がってほんの少し吠えたところ、掃除をしていた従業員が手にしていたタオルを子犬たちに向かって打ち付けます。

子犬たちはその場から逃げようとしますが…ここでは、こんなことが日常のようです。

治療も受けさせない

目に炎症を起こしている子犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

こちらの子犬は、両目をあけることができません。しかし、治療させることなく放置しているのだとか。

仰向けにおさえつけられる子犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

こんなこともありました。

ガラスのケースに入っていた子犬たちは何もしていませんが、従業員は扉を開けると1匹を放り投げ、もう1匹は無理矢理仰向けにして叩いたりマズルを掴んだり…。

くしゃみが止まらない子犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

お腹が炎症を起こして化膿している子犬、黄色い鼻水を出している子犬、血便しても放置されている子犬…くしゃみが止まらずに苦しそうにしている子犬…すべて放置です。

体温が40度でも…

体温を測る犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

犬の体温は38~39度程度が平熱で、40度を超えた場合は動物病院を受診するべき状態です。しかし、40度を超えていても放置…。

見かねた覆面調査員が訴えると、店のオーナーは不機嫌そうにアスピリンを飲ませて冷水につけるように指示します。

購買者には、体調不良を示す記録は見せないようにとも。

どんどん運び込まれる子犬

子犬を乱暴に扱う男性

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

子犬工場からは、どんどんと子犬たちが運ばれてきます。悪い評判のある子犬工場とあって、子犬の扱いも乱暴です。

子犬工場も、ペットショップも命として見ていないのは明らか。犬たち言葉を話せないため、どんなことをされてもそれを誰かに伝えることはできません。そんな物言えぬ犬たちに対して、こんなことが許されていいのでしょうか?

その後

子犬のアップ

出典:https://www.youtube.com/watch?v=7ip0zK27wSU

この潜入捜査は2017年に行われました。

それから3年後、2020年にニューヨーク州でのペットショップで生体販売をすることは禁止する法令が可決されます。

日本ではペットショップでの生体販売が当たり前のように行われ、疑問を持つ人も少ないのが現状です。しかし、劣悪な子犬工場やペットショップでの虐待は今回ご紹介した場所だけの問題ではありません。

日本は動物愛護に大幅な遅れをとっている国であることをもう一度よく考える必要があるのではないでしょうか。

ペットショップの実態は実際に動画でご覧ください。動画を見ることは保護活動の支援につながります。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

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