動物愛護団体『PETA』が保護したのは、ドッグレース引退後に供血犬として酷使されていた犬でした。レースでも人間のために働き、引退したのちも非人道的な扱いでただ血を抜かれるだけの生活…。こんなことはあってはいけないことでしょう。
人間はどこまで犬に非道なのか…?
これは、動物愛護団体『PETA』によって、新たな犬生を進み始めた犬『ボーディ』のお話です。
生まれて初めて海を見たボーディ。
これまで見たことのない景色や、初めて浸かる水の感触を楽しんでいるかのような姿に、涙が流れずにはいられません。
ボーディがこれまでどんなにひどい仕打ちを受けてきたか…。ボーディの過去を知ってください。
ドッグレース引退後の犬は、第二の犬生として里親の元で幸せに暮らします。しかし、残念ながら犬の血液バンク施設に送られてしまう犬も少なくありません。
ボーディは3年もの間、狭く小さなケージに入れられ、ただ血を抜かれる日々を過ごしていました。
血液バンク施設には、ボーディのほかにも200頭ほどの犬たちがいました。
多くの犬はボーディのようにドッグレース引退犬です。
ケージが小さすぎて頭をあげることができない、向きをかえることができない犬たちのほか、口輪をはめられてしまった犬など、さまざまな犬がただ供血するために押し込められていたのです。
犬たちはみな、10日や14日ごとに血を抜かれ、そのストレスや体の負担は計り知れないものでしょう。
動物愛護団体PETAは家庭犬として幸せに暮らしてもらえるように、犬たちの救出に乗り出したのです。
第三の犬生は幸せなものに…
ボーディにも素敵な里親さんがみつかりました。
これまで体験したことのないフカフカのベッドにご満悦で、ヘソ天しながらこんな表情まで!
おもちゃで遊んだり、友達と追いかけっこをしたり、愛に包まれて穏やかな日々を過ごしています。
日本では犬の血液バンクはありませんが、動物病院が供血犬を飼育していることが問題視されています。
また、飼い主さんに協力してもらって血液ドナー登録を行い、血液が必要なときに提供してもらう動物病院もあります。
しかし、血液が足りないのは事実であり、SNSなどでも協力を呼び掛ける投稿を度々目にすることもあるでしょう。
血液は大切なものですが、ボーディのように酷使され、犬としての喜びも楽しみも知らずに過ごすことは絶対にあってはいけないことです。
重いテーマではありますが、すべての犬たちがあたりまえに幸せに暮らせる世界になってほしいですね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:PETA (People for the Ethical Treatment of Animals)