今回ご紹介するケースは、ある生活困難者の住居から救い出された猫のお話です。なんと6畳2間の2DKアパートの一室に、37匹という驚く数の猫が詰め込まれていたのです。そんな中、比較的弱者だった「アン」という猫は、救出された当時、あまりにも怯えている状態でした。
酷くて悲しい…多頭飼育崩壊の現場からの救出

出典:https://twitter.com/COKeS7nsxPGOroD/status/1114897883331870720?s=20&t=JAoKHMboNbFJua139tuVHw
ゴエママさんが所属する保護猫シェルター『ねこのおうち』は、他の複数の保護猫団体と協力し、ある2DKのアパートの一室から、なんと37匹の猫たちを救出することになりました。
いわゆる多頭飼育崩壊を引き起こしてしまったアパートの一室は、6畳2間の2DKでした。その2室に37匹というあまりに多くの猫たちが詰め込まれている状態で、猫たちの悲痛な鳴き声はもちろん、悪臭もひどい状況でした。
とうとう見かねた近所の住民から苦情が入り、さらに飼い主が生活に必要なライフラインを止められるほど生活が困難になっていたこともあり、『ねこのおうち』を含めた複数の保護猫団体が救出に乗り出したのです。
37匹の中にいた「アン」という猫は、『ねこのおうち』に引き取られることになりました。他の猫たちも、他の保護猫団体の元へと数匹ずつ引き取られ、無事にすべての猫が救出されたということです。
飼い主の想い

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今回、多頭飼育崩壊を引き起こしてしまった飼い主は、元々猫を愛する一般的な飼い主でした。しかし、他の飼い主さんと違う点は、孤立していたということ。
自身の寂しさを埋めるように猫を飼い始め、気がつくと猫の数は増えていき、去勢や避妊手術もしていなかったのでしょう…猫の繁殖力は強いので、あっという間に37匹になってしまったようです。
猫たちが救出される時、飼い主は「この部屋で猫たちと暮らしたい」と話していたと言います。「こんな悲惨な状態を作り出したのに?」という思いもありますが、元々猫たちを愛していたという点を見ると、少しだけ悲しい気持ちになります。
しかし、だからと言って、猫たちをこんなにも酷い環境に置くことは許されません。今回のケースをしっかりと反省してもらい、自身の生活を立て直してもらいたいですね。
『ねこのおうち』に引き取られた「アン」

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この「アン」と名付けられていた猫は、比較的大勢いる猫の中でも弱い猫だったようです。他の強い猫にご飯を横取りされるなど、恐怖を感じるような環境に置かれていたとのこと。そのためでしょうか。救出されてねこのおうちにやってきた当初、アンは怯えたように固まり、動く様子を見せなかったそうです。
少しずつ人馴れして譲渡会へ

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恐ろしい目に遭ったであろうアンは、最初こそ怯えた様子を見せていました。しかし、ゴエママさんの献身的なサポートもあり、少しずつ人馴れしていったと言います。
そして保護されてから約2ヶ月が経った頃、ついに譲渡会に参加する機会が訪れました。
譲渡会デビューした日は、残念ながら目に留めてもらえず、アンの里親さんは見つからなかったと肩を落とす思いをしたゴエママさん。しかし、譲渡会の5日後、なんとアンを「家族に迎えたい」と申し出てくれる方が現れたのです!
猫の愛護活動に関心のある方だったこともあり、まずはアンが新しい家族のもとで暮らしていけるのかどうか、うまく馴染めるのか確認するため、トライアルに移ることになりました。
新しい家族の元へ過ごし正式譲渡へ!
アンちゃん超ハッピー「家族に迎えたい」と連絡いただきました😆
愛護に関心のある素晴らしいご夫婦に見つけてもらえて良かったね。きっと幸せになれるよ! pic.twitter.com/dkvs4nNk1j— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) April 12, 2019
トライアル当日は緊張した様子で戸惑っていたというアン。しかし、なんと2日目で、もう新しいご家族のママさんに甘える様子を見せたのです!もしかすると「この人は私の家族」とアンも認識したのかもしれませんね。
きっとトライアルを開始して、当日からご家族から素敵な愛情をたくさん注がれたのでしょう。そのため、アンも新しい家族の環境に安心できたのだと思います。
明日はこの子を東京までお届け。
2DKのアパートで37匹多頭飼育崩壊…強い猫に僅なご飯も横取りされ隅っこで怯えてたまだ若い女の子。
もう大丈夫!優しい家族の元で幸せになってね。いっぱい可愛がってもらうんだよ😌あなたの仮母は今夜でおしまい。 pic.twitter.com/7SJkCH3pgV— ゴエママ (@COKeS7nsxPGOroD) May 11, 2019
トライアルが始まって10日目。アンが安心して慣れていることもあり、正式譲渡に至りました。これからはこちらのご家庭がアンのお家になります!そして、このご家庭で新しく「エミリー」という名前をもらうことに♪
これからは新しいお家と素敵なご夫婦の間で、エミリーとして第二の人生(猫生)を謳歌してほしいですね!
最後に

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今回、アン(エミリー)を含めた37匹は、無事に多頭飼育崩壊現場から救出されました。しかし、中には多頭飼育崩壊に陥り、猫を不当に遺棄したり、そのまま放置されて亡くなってしまう子もいます。
猫を愛しているからといって、むやみに迎え入れ、去勢や避妊手術をせずに増やすことは許されません。猫を愛しているのならば、自分が責任を持ってお世話できる頭数を把握し、その上で適切な飼育を行うことを忘れてはいけません。
※こちらの記事は情報掲載元の団体より許可を得て掲載しております。
団体名:一般社団法人 ねこのおうち
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