明るい遊園地とのギャップに恐怖…「生きた展示品」として虐待を受けた犬たち

悲しい

今回紹介する事件は、アメリカのミシシッピ州ジョーンズ群で摘発されたケースです。ある遊園地と見られる施設で、あろうことか総勢89匹の犬猫が「生きた展示品」として扱われていたのです。この件は、ジョーンズ群保安官事務所から支援要請を受けた動物愛護団体『The Humane Society of the United States』が依頼を受けました。

あり得ない…「生きた展示品」として遊園地に放置された犬猫たち

個人経営の遊園地

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

アメリカのミシシッピ州ジョーンズにある個人経営と見られる小さな遊園地には、遊園地のアトラクションと共に、なんと総勢89匹もの犬や猫が劣悪な環境下で放置され、展示品として扱われていたのです。

ジョーンズ群保安官事務所はこの件を見逃さず、摘発することに。その際、動物たちの救出と保護の支援要請を受けたのが、動物愛護団体『The Humane Society of the United States(HSUS)』でした。

総勢89匹の犬や猫の救出の様子、そして劣悪な環境で育ったために、猫としての本来の振る舞いがわからなくなってしまった「アレックス」の様子は、こちらでご紹介しています。

劣悪な環境下で栄養失調に陥っていた子犬「ベン」

檻に閉じ込められたベン

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

多くの猫と共に、大勢の犬たちが酷い環境下でネグレクトにあっていた悲惨な現場でしたが、その中に子犬の「ベン」という犬がいたと言います。彼は極度の栄養失調に陥っており、この環境を生み出した夫婦がどれほど残酷な仕打ちをしていたのかがわかります。

救出される

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

ここで紹介するベンは、日の光も入ることのない狭く暗い檻の中から救出された子犬でした。今まで愛情を注がれたこともないベンは、清掃されることのない汚い檻の中で、子犬という大事な時期を過ごしていたことがわかります。

あるレスキューチームの男性は「背中に手を滑らせると、背骨がごつごつと全部わかります。腰骨も、肋骨も触れます」とベンについて説明してくれています。これほどまで栄養失調状態に陥っているということは、後少しでも救出が遅れていたら餓死していた恐れもあります。

救出された時の様子を見ると、人に触れられたことがなかったのでしょうか。少々戸惑い気味に、しかしどこか安心したような様子を見せています。

診察を受ける

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

毛並みもボサボサ、骨が浮き出ているという健康状態最悪なベンでしたが、救出され、しっかりと必要な治療やケアを受けることができるようでよかったです。

高齢夫婦によって起きた今回の事件

ベン

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

この事件の現場となった個人経営の遊園地は、高齢の夫婦が営んでいたそうです。この事件はきちんと摘発され、夫婦は動物虐待の容疑で逮捕されています。

その後、動物虐待の容疑で夫婦は裁判にかけられることになりましたが、なんと裁判でも犬や猫を虐待したことを認めなかったと言います。この状態が虐待でなく何だというのでしょう。

こんなにも不必要に繁殖させ、必要なお世話をせずに狭い檻の中に閉じ込めておいたのに、悪気はなかったというのでしょうか…。唖然とします。

その後

散歩できるようになったベン

出典:https://www.youtube.com/watch?v=CgXVDyr2W2A

保護されたベンは、一時預かり施設へと預けられながら、必要な栄養を摂取したり、必要な治療を行なわれながら回復へ向けて前に進んでいます。散歩をしたり、外で元気よく遊んだりできるようになり、里親になってくれる人を待っているとのことです。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

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