保護されたシャム猫のカラーにメモが貼ってあった。それは、この猫を可愛がっていたが手放さざるを得ない子供が書いたもので、真剣に猫の世話を頼む内容だったため、多くの人々の胸を打った。
保護された猫のカラーに貼ってあったメモ

出典: https://www.thedodo.com/close-to-home/siamese-cat-found-with-note-on-collar
シャム猫のバイオレットが保護されて月曜日にイリノイ州のエフィンハム郡アニマルシェルターに到着したとき、この野良猫は以前は飼い猫だったのだとすぐにわかりました。
「バイオレットはとても穏やかな性格で、頭をひっかかれるのが大好きでした」とバイオレットを保護したミカエラ・マズィはFacebookに書いています。
けれども穏やかな性格だけが飼い猫であったことの決め手になったわけではありません。首のまわりにピンクのカラーをつけていて、そこにメモが貼ってあったのです。紫色のマーカーで、メモ紙いっぱいにメッセージが書いてありました。

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「さよなら、バイオレット。この名前はお前にぴったりだよ。ずっと飼っていられたらなあ。お別れだねバイオレット。良い飼い主がみつかるといいな。飼い主の方へ。大事に世話してやってください。バイオレットと名付けたのは私です。どうかよろしくお願いします。レイシー」
真剣なメッセージに、シェルター中の人々が心を引き裂かれました。かわいい猫が家を失っただけではなく、子供が、可愛がっていた猫を失ったのです。「メモを引きはがして読んだら、内容が心に貼り付いて離れないわ」とシェルターのアニマルコントロール課長、バネッサ・スカブレムは言います。「この猫を可愛がってて、でも手放さざるを得なかった子供がいるのよ」
バイオレットの新しいおうち

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シェルターはマイクロチップをスキャンしましたが入っていないという反応でした。バイオレットの前の飼い主と連絡をとる方法もなく、SNSにバイオレットの写真とメモを投稿しました。
そこで、愛するペットのために良い家庭を探す子供の訴えが地域コミュニティのメンバーの心を打ちました。その中の一人にシンディ・マレーがいます。
シンディが初めてFacebookの投稿を読んだとき、涙があふれました。「このメモは子供が書いたものだとわかるわね。この猫を可愛がってて、でも飼い続けるのは無理で、せめて良い家にもらわれてほしいと思ってるのよ」

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シンディは仕事が休みだったので、シェルターに寄ってバイオレットと面会しました。
「投稿のスクリーンショットをとって、仕事中の夫に送ったの。『シェルターに行ってこの子をもらってくるわ。すごくかわいいじゃない。反対ならそう言って』そしたら夫が、『反対なんかできないって知ってるだろ。ほしければ行ってもらってこい』だって」
面会に行ったシンディは小さなシャム猫はシェルターでは緊張しているとわかったので、その日のうちに家に連れて帰ることにしました。慣れ親しんだ人間の家の環境に戻るとバイオレットはやっとのびのびとし始めました。「喉をゴロゴロ鳴らしてとても嬉しそうよ」
シンディはバイオレットを可愛がっていた子供にすべてうまく行っていると知らせたいと思っています。「小さな動画をとってこの子に送りたいの。そして『レイシー、あなたのかわいいバイオレットはうちの子になりました。一生幸せに暮らせます。おやつをいっぱいあげて、いつもいっしょにいて、私たちがあげられるものはなんでもバイオレットにあげますから』と言いたいの」
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