劣悪な環境の【毛皮工場】から助け出された動物たちの美しい姿がわかる写真集

悲しい

僕の名前はマシーク。君はどこから来たのかって? 毛皮工場から助けてもらったんだよ。でもまだ沢山の仲間たちが同じ境遇で苦しんでいるんだ。だから君たちも僕の仲間になって手助けて欲しいんだ。

世界中で運動が活発になってきている毛皮の養殖及び毛皮製品の輸入禁止運動。その発端がEUで起こり、100万人の署名を必要としています。現在ヨーロッパの20か国ではすでにこの産業を禁止していますが、依然として何百万もの動物が飼育され、殺されています。

僕の命

僕の命

https://www.boredpanda.com/animals-social-cause-petition-to-stop-fur-farming-marta/

ヨーロッパのポーランドが毛皮生産国世界第2位になっていますが、その国民の大多数はそれに反対し、さらにその産業を規制する為にEU加盟国の市民が立ち上がったのです。

小さな檻の中から助け出されたキツネのマシーク。今、何を思って空を見上げているんだろう。そもそもそれらの毛皮を購入する側がいる事が問題なのではないでしょうか? キツネ達が寒いからもっと毛皮が欲しいと思いますか? 誰が欲しいのでしょか?

初めてのおもちゃ

初めてのおもちゃ

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初めて目にしたカモのぬいぐるみに興味を示しているマシーク。でもよく見てください。彼の後ろ足変ですよね。毛皮を取るためだけに繁殖させられ、劣悪な環境で育てられる。見るからに痛ましい姿です。

イタリアのブランド、グッチ初めそれに追従するように各ブランドがリアルファーの取り扱いを止め、日本の毛皮農場も閉鎖されました。しかし、閉鎖される前に逃げ出した外来種の動物達が周辺の生態系を壊した問題は解決しないままとなっています。

キタキツネ

キタキツネ

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このような扱いを受けているのはキツネだけではありません。チンチラ、ミンク、タヌキその他多くの動物達です。そして、その産業で最大の温床となっている中国。そこでは、様々な事情から動物だけではなく、周辺住民へもひどい被害が広まっているのです。ネットで調べていただければその映像等ご覧いただけると思います。

今回世界的に被害をもたらしたコロナも彼らに少なからず影響を与えました。オランダにあるミンク工場では、ミンクがコロナにかかりすべて殺処分になったのを機に、保護団体からの強い要望もあり、国内すべての工場の閉鎖を決定したのです。それに追従してデンマークでも処分が行われました。

もう大丈夫だよ

もう大丈夫だよ

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フランスのシャネルはワニ革、へび革、トカゲ革などの希少性が高い素材も使用しないと発表しました。もちろん毛皮も。横道に反れますが、象牙やサイの角を狙った密猟も非常に深刻で、それらの動物は絶滅危機にあると言われます。日本国内市場でもその販売は禁止されていますが、すべてに行き度といているかと言うとそうでもないようです。

幸いにも救助されたのは氷山の一角で、世界的には80%以上の人々がファーフリーに賛同していますが、今までそれらの産業に従事していた人々の生活の保護も大きな課題となってのしかかって来ています。しかし、まず殺されなくてもいい命を救う事を第一に考え、その大きな波がうねり始めているのです。

私の事忘れないで

私の事忘れないで

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以前は毛皮と呼ばれていたものが、おしゃれにファーと呼ばれるようになって、でもその元は同じ。自分が身に着けている製品にファーが使われていることを知らない人も多い。そして、リアルファーに代わるフェイクファーと言う呼び名も今やエコファーと変化し、環境にやさしい事を全面に出しています。

アメリカの幾つかの州では毛皮製品販売禁止の法律が成立しています。アメリカ国内では毎年動物保護法ランキングなるものが存在して、動物にとってどの州が良くて、どこが悪いか一目瞭然に見ることが出来ます。それがすべてではないですが、一定の判断材料にはなっています。

トップスイマー

トップスイマー

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僕たちミンクは普段川の中を泳いで獲物を捕まえるんだけどこんなオリの中では何も出来ないんだ。1着のコートに使用されるのは30匹のミンクです。毛皮が売れなくなってきて、次の流通としてラクーンウール、フォックスウール等の毛を編み込んだ素材が出回るようになりました。結局製造方法と製造国は同じです。

私達消費者の側もその商品が動物の犠牲の元に成り立っているかどうかをしっかり見極めなければなりません。ファーフリー&ファーウールフリー。かつて贅沢品だった毛皮が大量生産によって身近なものになった今、それはリアルファーではないと勘違することが無いように。

僕の未来

僕の未来

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人間達の気まぐれによって貴重な命をもてあそばれてきた動物達の未来はこれからどうなって行くのでしょうか。毛皮売買禁止の運動が世界中に広まって来たとは言え、未だに劣悪な環境で殺されている動物もいるのです。

助け出された動物達は今までの環境からの変化に対応できず、無表情、無反応のままだと言います。マシークのように様々なかわいい仕草を見せてくれる事を願って。

出典:https://www.boredpanda.com/animals-social-cause-petition-to-stop-fur-farming-marta/

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