信じられない奇跡!”暗黒の洞穴”で【2ヵ月】生き延びた犬が無事に救出される

感動

洞穴に迷い込んだ犬が、暗黒の中で2ヵ月間生き延びました。調査に来ていた洞窟ダイバーが瀕死の犬を発見し、危機一髪で救出したのです。行方不明の愛犬をあきらめていた飼い主は、驚きと喜びで大興奮です。

洞窟に迷い込んだ犬

出典:https://www.boredpanda.com/cavers-rescue-lost-dog/

暗黒の闇の中で、何も見えず、自分がどこにいるのかもわからないとしたら…?長時間が経過し、生命力もなえてきます。足元の水だけが、生き続ける糧だとしたら、どうでしょうか。

これはある犬が実際に体験した状況です。見知らぬ場所を進むうちに、鉄砲水に流され洞窟の中へ入りこんでしまいました。ひどい状況ですね。でもこの犬の場合は、その後に幸運が訪れたのです。

力尽きそうになる寸前、地下152メートルの洞穴を調査するためにやってきたダイバーによって、この犬は救出されたのです。13歳の愛犬が2ヵ月前に姿を消して以来、飼い主はもう戻ってこないとあきらめていました。でも奇跡は起きたのです。

愛犬が行方不明に

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ジェフ・ボーナートさんは悲しみに沈んでいました。愛犬アビーが2022年6月9日以来戻ってこないからです。何週間も捜索しましたが、手がかりがありません。まるで突然消えてしまったようなのです。この13年間、家族として暮らしてきた大事な愛犬です。でももう会えないものとあきらめ、悲嘆にくれていたのです。

でも不思議なことはあるものです。経験豊富な洞窟ダイバーであるゲリ―・ニーンさんとリック・ヘイリーさんは、「洞窟調査基金」の事業の一環として、8月8日に米国ミズーリ州にある北ぺリービル地区の洞窟調査に当たっていました。

予定ではベロメ・ムーア口から入って、洞穴を1.6キロほど進み、トム・ムーア口から出ることになっていました。でも2人が地下152メートルの場所で思わぬ発見をしたため、予定変更となったのです。

弱った犬を発見

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やせこけ汚れた状態で、泥の上に丸くなっているのは、犬のアビーでした。衰弱していてしっぽを振る元気もなく、クンクン鳴くこともできません。

「犬は普通、食べ物や水なしでは数日しか生き延びられません。幸いなことに、ここには水だけはたっぷりあったのです」とリックさん。

「でも近くに餌になるようなものは、まったくありませんでした。長い間何も食べていないようです。かわいそうに、これまでずいぶん辛かったことと想像します」

アビーは自分でできる限りのことをしていたようです。でもその場所はぬかるんでいて、気温は14度ほどしかありませんでした。2人はさっそく目的を変更し、90分にわたる「アビー救出劇」に取り掛かったのです。

90分にわたる救出劇

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ほかの調査隊もすぐに行動しました。地元の消防署に連絡を取り、現場に出動してもらいました。幸い、ゲリ―さんとリックさんは救出活動の専門家です。でも犬を助けるのは初めての経験でした。

「人間を相手にするのと、基本的には同じです」というリックさん。被災者の体を温めて乾かし、ケガをしていないかチェックするのも同じです。

2人は犬に近づくため体をねじるようにして狭い穴を這い進んでいきました。かなり困難な救出作業です。「このとき助けなければ、そのまま死んでしまったでしょう」とリックさんはいいます。

「犬を救出するためには、険しくて垂直な穴を上っていかなくてはなりませんでした。でもなんとかやり遂げたのです」

結局、救出までに90分かかりました。犬は弱って自力で歩けないので、リックさんがダッフルバッグの中に毛布を敷いてあげました。そこに犬が足を踏み入れたので、そのまま抱えて地表へ運ぶことができたのです。

飼い主は「奇跡」にびっくり

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ゲリ―さんと消防署長ロブさんは、飼い主を探し始めました。地域の住宅を一軒ずつノックし、アビーの写真を見せて尋ね歩くうち、ある人が犬の飼い主を知っていたのです。やがてジェフさんに連絡が行きました。

「生きていたなんて、本当に驚きです。洞穴は自宅から3キロ以上離れているのですから。すごい奇跡ですね」とジェフさん。

アビーとジェフさんが再開したときの興奮ぶりは、想像しても余りあるほどです。アビーは獣医の診察を受けたあと、自宅へ戻りました。

獣医の診察と治療を受け、家に戻ったアビー。ジェフさんによると、以来アビーは徐々にですが回復してきているということです。こんな奇跡が起こったのは、本当に神様のお恵みだったとしかいいようがありません。

リックさんは「細い洞穴で、水もあふれてくる状況でした。かんたんに溺死していたかもしれないのです。しかもこの数カ月はよく大雨が降っていましたから」とリックさん。

小動物を追って迷い込んだか?

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この犬がどうやって洞穴深く入り込んでしまったのかは不明です。行方不明になった日は、もう1匹の愛犬サマーと一緒にリードを外して遊んでいました。でも家に戻ってきたのはサマーだけでした。

「いつも2匹は一緒なので、アビーに何か起こったのだと直感しました」というジェフさん。あちこち捜索しましたが、見つからなかったのです。

アビーはネズミなどの小動物を見つけて本能的に追いかけ、洞窟に入り込んで出られなくなったのではないかと推測されています。その後続いた大雨で、なおさら洞窟の奥へと進んでしまったのでしょう。

「救出劇に参加できてうれしいです」というリックさんは、洞窟調査基金の調査に従事する人々への感謝も忘れません。
「調査隊30人がその場にいれば、全員が救出活動に当たっていたことでしょう」

アビーはリードをつけて短い距離の散歩もできるようになりました。同居犬のサマーや猫のファジーにも再会できて、うれしそうです。

「2人のダイバーには、感謝の気持ちでいっぱいです」というジェフさんは、彼らのほてった体を冷やせるよう、たくさんのアイスクリームをプレゼントしたそうです。

ダイバーの活躍に感謝の声

ネット上で人々はこんな感想を寄せています。

・すごい実話ですね。助けてくださった方々に感謝します

・命が助かってよかった。犬が早く回復しますように

・悪夢のような体験でしたね。生き延びてよかった。飼い主はこれからもっと気を配ってほしいですね

・アビーを室内犬にして、外に出すときは必ず飼い主がついていてください。ダイバーの方々、ありがとう。本当にアビーは幸運でしたね

・なんてすばらしいことでしょう。めでたし、めでたしの結果でした

・これからはアビーが元気で、不幸なことが起こりませんように

・危機一髪のところ、助かってよかった

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