インドネシアのバリ島で犬の保護やケア活動を続けているフランチェスカさん。彼女は、今日も野良犬たちのために奔走します。
ネズミのように小さい子犬をレスキュー
最初、その姿を見たときはネズミだと思いました。小さな生き物が道路の真ん中にいたので近づいてみると、子犬だったのです。真っ直ぐ私の元にやってきて、嬉しそうにしっぽを振ってくれました。

出典:https://youtu.be/iR7ov73y0FI
『チコ』と名付けられた子犬はすぐに動物病院を受診、2週間の入院と治療を行うこととなったのです。
天候や体調に関わらず、彼女は路上に出て野良犬たちに食べ物を運び、体調に問題がないかどうかを確認しています。毎日の日課ですが、これを続けるにはかなりの責任が伴います。

出典:https://youtu.be/iR7ov73y0FI
単独で活動をしており、車も持っていないというフランチェスカさん。それでも、この15年間で2000頭以上の犬たちを助けてきたというのですからその愛情深さと行動力には脱帽です。
きっと私は、自分自身よりも犬のほうに価値を置いているのだと思います。地域の人々に理解してもらうには、野良犬保護の成功事例を見てもらうことが最善だと考えます。時間がかかりますが、保護された犬の目は輝きが違います。これを見るのがわたしの大きな喜びでもあるのです。
チコは幸せで活発な犬になりました。うちには他の犬たちがいますが、ときに「ボス然」とした態度をとったりしています。自分が安全であるとわかって、人間にいつも甘えるようになりました。
バリ島の犬は世界一
「バリ島の犬は質が悪い」と、地元の人々は考えていると語るフランチェスカさん。しかし、彼女は全くもって逆だと訴えます。

出典:https://youtu.be/iR7ov73y0FI
バリ島の犬たちは世界一です。古代からの性質を残した伝統的な犬種なのです。私は、その日その日をただ懸命に過ごしているので、たとえば「犬の保護センターを開設する」というような将来の夢は抱いたことがありません。とにかく毎日を乗り越えていくのです。
素晴らしい獣医師の協力を得ながら、今日もフランチェスカさんはバリ島の野良犬たちのお世話に駆け回ります。ぜひ、彼女の活動を動画で見届けてくださいね。