国立公園に置き去りにされた兄妹犬は、片時も離れず寄り添い合っていました。絆が強すぎるが故に、難航した救出劇をご覧ください。
公園に置き去りにされた2頭の犬
「カムリン」と「エマ」は、飼い主によって国立公園へ遺棄されたのだといいます。
何度か食べ物を与えながら、保護を試みた人が居たようですがなかなかうまく行かず「Logan’s Legacy rescue」の創設者であるシュゼット・ホールさんに助けを求めたのです。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/abandoned-dog-siblings-are-so-happy-to-be-reunited-after-their-rescue
2頭の兄妹犬は、もらったご飯は食べるものの決して互いのそばを離れず、最後に飼い主を見た場所から動こうとはしなかったのだそう。
『ちょうど酷暑と嵐が来たばかりで、彼らがまだ同じ場所にとどまっているとは考えていませんでした。でも、彼らはそこにいました』
この2匹が特別な絆で結ばれているのは明らかでした。広大な国立公園の中を、ただ1ヵ所にとどまり続けひたすらに寄り添っているのですから。 まずは檻の罠を仕掛けてみることにしましたが…。
『2頭が一緒に檻に入ろうとするので、体が邪魔になって扉が閉まりませんでした。これではうまくいきません』
彼らの絆の強さが、救助を難航させる原因となってしまったのです。
そこで、輪っか状になった人道的な罠(スナッピー・スネア)を使うことにしたシュゼットさん。1頭に向かって優しく話しかけ、信頼を得ることに重点を置くことにしました。
数時間かかってやっとカムリンを確保!
『再度罠を仕掛けましたが、エマは近寄ろうとしません。それよりも兄犬のそばに行こうと必死なのです。』
エマは、先に保護されたカムリンが乗るワゴン車の周囲をグルグル回り続けました。エマにとって、檻の中の食べ物よりも兄のほうがずっと大事なのは明らかでした。そこでシュゼットさんは、この強い絆を利用することにしたのです。
『車に乗ってカムリンを抱き、エマに「心配いらないよ」と示したのです』
最初は迷う素振りを見せていたエマも、やがて車に跳び乗り、兄のそばにやってきました。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/abandoned-dog-siblings-are-so-happy-to-be-reunited-after-their-rescue
『また一緒になれて興奮していました。エマは兄にずっとキスを浴びせていましたよ』
共に暮らせる道を…
必要な検査や去勢避妊手術、ワクチン接種を受けた後、再会できることとなったエマとカムリン。その際の喜びぶりは、大変なものだったのだそう。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/abandoned-dog-siblings-are-so-happy-to-be-reunited-after-their-rescue
『診察室から出てお互いを見た瞬間、「また一緒になれたね」「大丈夫だよ」とでも言っているかのように、鼻をくっつけあって大喜びしていました』
『この2匹を別れさせるわけにはいきません。一緒に飼ってくれる家庭を見つけます。』と、シュゼットさんは語っています。
エマとカムリンは、もう二度と離れ離れになることはありません。永遠の家族の元で、生涯幸せに暮らしていくことでしょう…♡
出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/abandoned-dog-siblings-are-so-happy-to-be-reunited-after-their-rescue