洗濯機に入り込む猫…猫と暮らす人にとってはよく見かける光景かもしれません。
しかし、もし愛猫の存在に気づかず洗濯機を稼働させてしまったら…想像するだけでも肝が冷える話ですが、なんと45分間の洗濯コースを生き延びた猫がいるようです。
愛猫に気づかず洗濯機を稼働
アメリカで3匹の愛猫と暮らすステファニ・キャロル・マクロウさん。いつもは洗濯機を稼働させる前に必ず愛猫が入り込んでいないかどうか確認していたといいます。
しかし、この日は何気なく洗濯物を洗濯機へ放り込み、扉を閉めてから45分の洗濯コースを設定してその場を離れました。
洗濯物から白い足先が…
洗濯機が稼働し終えたのを確認し、扉を開けたステファニさん。脱水しきれていないことに気づき、再び扉を閉めようとしたその時、洗濯物の中に白い足先がのぞいていることに気づきます。
慌てて中を確認すると、1歳の愛猫フェリックスが洗濯機の中に閉じ込められていたことが判明。すぐさまミネソタ州の動物救急病院へ駆け込みました。
フェリックス、一命を取り留める
45分間、洗濯機の中に閉じ込められていたフェリックスは大量の水が肺に入ったことによって肺炎を引き起こしており、更には目も見えなくなっていたといいます。
しかし、幸いにも一命を取り留め、酸素吸入などの治療は続いているものの、完全回復は時間の問題とされていました。
そして事故から約1週間後、なんとフェリックスは自宅療養に切り替えられるほどの回復を見せ、家族の元へと帰ることが叶いました。
まだ治療が続いているものの目も見えるようになり、食事も摂れるようになったフェリックス。今回のような事故を二度と引き起こさないためにも、愛猫達のランドリールームへの立ち入りは永久に閉ざされることになりました。
高額な治療費
フィリックスは事故当初、酸素欠乏、低酸素血症、打撲、低血圧、低心拍数…更には角膜の化学熱傷などもあり様々な治療を要しました。そのため治療費は有に7000ドルを超え、最終的に必要となる合計費用は想像もつかなかったほど。
そこでステファニさんの娘であるアーシャさんはクラウドファンディングサイト「Go Fund Me」でフェリックスのための資金を募ることに。
フェリックスの事故を知った人々の支援により、無事目標金額を達成。フェリックスは安心して治療を受けることができることとなりました。
しかし、飼い主であるステファニさんは今回の事故について「一生自分を許すことはない。」と語っています。
娘であるアーシャさんも
”猫を飼っている人は、洗濯の合間に洗濯機と乾燥機のドアを常に閉じてください。また、洗濯を始める前に洗濯機と乾燥機のドアを常に確認してください。このような事故の発生を防ぐことができます。”
引用:https://www.gofundme.com/f/save-felixs-life-cat-stuck-in-a-washing-machine
と訴えかけています。
一瞬の気の緩みが引き起こす事故
フェリックスの飼い主であるステファニさんは、11年以上前に愛猫達と暮らし始めた時からずっと洗濯機、乾燥機のダブルチェックを欠かさず行ってきたといいます。
ほんの一瞬の気の緩み…たった1回のミスがこのような事故を引き起こしてしまうことを、世界中の人々に知ってほしいと強く願っています。
フェリックスは奇跡的に回復することができましたが、命を落としてしまう可能性のほうが高いということ、猫と暮らす身としては一層気を引き締められる一件となりました。
フェリックスのストーリーを知った人々からは様々な声が寄せられています。
・フェリックスのこれからの健康と幸せを心から願っているよ!
・フェリックスのストーリーを知ってとても胸が痛くなった。彼はもちろん、家族の気持ちは計り知れない。