ギリシャのクレタ島で保護活動を行う団体『Takis Shelter』。高齢の大型犬が路上で彷徨っているとの通報が入り、早速保護に乗り出しました。保護してみると、リーシュマニア症という病気を発症していることがわかり、治療を開始することに。そんな時、同じ病を患った大型犬が発見されたのです。
同じ病気を患い保護された2頭の大型犬

出典:https://www.youtube.com/watch?v=cPuLQ48Eb9A
ギリシャのクレタ島で保護活動を行う『Takis Shelter』。この日、近所の人から「捨てられた高齢の大型犬がうろついている」との通報が入り、早速保護に向かいました。

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現場に到着すると、穏やかそうな表情とところどころ白く変色している被毛を持つ1頭の大型犬を発見しました。どうやらこの犬が通報を受けた大型犬のようです。
近づいても逃げる素振りを見せることはなく、首輪をつけていることもあり、やはり元々は飼い犬だった高齢犬が捨てられてしまったのだと推測されました。
手を近づけても嫌がる気配はなく、むしろ自分から撫でてというように頭を寄せてくる高齢犬…。なぜこのように可愛らしい子が捨てられなければならなかったのでしょうか…。

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施設へと連れ帰り調べてみると、保護した高齢犬はリーシュマニア症を発症していることが判明。リーシュマニア症とは、サシチョウバエにより媒介される寄生虫疾患であり、治療しなければ95%以上の確率で死に至る病とされています。
保護する際も抵抗することがなかったのは、症状が進行していることも影響しているのかもしれない…そう考えたTakis Shelterのスタッフは、早速治療を開始しました。
首輪を外し、新しい犬生を歩んでもらうために、新たに「チャンス」という素敵な名前をつけてもらったようです。保護され新しい犬生をこれから歩むこの高齢犬には、ぴったりの名前ですね。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=cPuLQ48Eb9A
一方、チャンスが施設での暮らしに慣れてきた頃、新たに山の中で大型犬が捨てられていたところを保護されました。なんとこの大型犬もリーシュマニア症を発症していたのです。
雨が降っていたのでしょうか。なぜか保護された当時、この大型犬は全身びしょ濡れの状態で、やはりリーシュマニア症の影響っか健康状態も悪い様子。見たところ、チャンスよりも症状が進行していると見られたため、チャンスと共に薬で治療を進めることに。
「スパルコ」と名付けられたこちらの大型犬は、人間に対して怯えた様子を見せています。

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保護され治療を開始してから約2ヵ月後、2頭は病気の症状が回復し、とても元気な姿を見せていました!Takis Shelterのスタッフさんたちの愛情と献身的なサポートのおかげですね。
スパルコはまだ若い頃もあり、とても活発に走り回っています。走ることが大好きなようで、毎日他の犬たちと並走するように、Takis Shelterのボスであるタキスさんとお散歩しているとのこと。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=cPuLQ48Eb9A
そして、共に同じ病気を乗り越えた仲だからでしょうか。チャンスとスパルコはこの期間に大の仲良しになっていたのです!動画でも一緒に戯れあっている様子が映し出されており、とても微笑ましいです。
高齢犬のチャンスもスパルコの元気さに影響受けたのでしょうか。スパルコの腰を甘噛みしてみたり、タックルしてみたり…以前とは打って変わってやんちゃな様子をみせています。
仲良しの2頭を一緒に引き取ってくれる人が現れますように

出典:https://www.youtube.com/watch?v=cPuLQ48Eb9A
動画では、その後も2頭一緒になってタキスさんに「遊んで」と甘えている様子が映っています。2ヵ月の間に深い絆を築いた2頭は、ぜひ素敵なご家庭に一緒に引き取ってもらいたいですね。
最初は衰弱しきっていた2頭が一生懸命治療に励み、元気で活発な姿を見せてくれるまでの様子が動画にまとめられています。動画を観ることは保護活動支援につながるので、ぜひ動画からもチャンスとスパルコの様子をご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter