犬食文化のある国は中国や朝鮮半島、東南アジアです。犬を食べることについては度々論争が起きていますが、是非とは別に大切なことが忘れられているようです。動物愛護団体The Humane Society of the United States(全米人道協会)が救出した1匹の犬がすべてを語っています。
劣悪な環境でただ生かされている犬たち

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
韓国には食用の犬農場がいくつも存在します。今回、動物愛護団体The Humane Society of the United Statesが救出を行ったのは、1つの犬肉農場。
『エミリー』は狭いケージに閉じ込められ、食肉としてただ生かされていただけでした。

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訪れたスタッフにしっぽを振る犬たちですが、ここにいるのはすべて食肉用として生かされている犬…。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
排泄物が下に落ちるように床は金網、トタン屋根がつけられているケージもありますが、中には水や食べ物はもちろん、毛布などもありません。
生まれてからずっとここに閉じ込められ、喉の渇きや飢え、寒さ暑さに耐えながら何の楽しみも喜びも知らないまま命を落としていくのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
エミリーは全身に重度の毛包虫症を患っており、体の毛は抜け落ちてしまっていました。
金網によって足は炎症を起こし、1本1本指が腫れあがっています。
市場に卸すときは解体された状態なので、見た目や病気はもちろん犬にとって過ごしやすい環境など、どうでもいいと考えているのかもしれません。
しかし、食用の牛や豚でもこんなに劣悪な環境で飼育されていることはないでしょう。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
エミリーとこの農場にいた130匹以上の犬は、多くの人の寄付金によって買取ることができました。
ケージの外に初めて出たエミリー。1歩1歩、地面の感触を確かめるようにゆっくりと歩き、匂いを嗅ぐことを楽しんでいるようです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
そして、エミリーは韓国から遠く離れたアメリカにやってきました。
治療を受けて茶色い毛が生え、表情も生き生きとしています。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=H-hE9XigBlI
エミリーは今、とっても幸せです。フロリダの永遠の家族の元で友達もできました。
動物愛護団体The Humane Society of the United Statesに救出されなければ、何もない狭いケージに閉じ込められたまま一生を終える運命だったでしょう。
一部の国の犬食文化は多くの国から禁止することが求められていますが、いまだ解決はしていません。
エミリーたちは救い出され犬として生きる喜びを感じることができましたが、犬肉農場はまだまだたくさんあり、多くの犬たちが劣悪な環境で健康に生きる権利さえなく日々を過ごしています。
エミリーの表情の変化や幸せそうな姿は、多くのことを考えさせてくれるきっかけになったのではないでしょうか。
生きていることを楽しむエミリーの様子を実際に動画でご覧ください。動画を見ることは保護活動の支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:The Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States