ギリシャのクレタ島で「捨てられて病気を患った子犬がいる」との通報を受けた保護団体『Takis Shelter』のタキスさん。すぐさま現場へ向かうと、そこには明らかに衰弱しきった2頭の子犬が。あまりの状態に直ぐに治療が必要だと判断され、緊急搬送されることに…。
姉妹で労わりあい生き延びていた2頭の子犬を保護
ギリシャのクレタ島で、捨てられて病気を患っている子犬がいると発見者から通報が入った『Takis Shelter』。現場へと向かうと、疥癬という皮膚病を患い衰弱していた2頭の姉妹犬を発見しました。特に白い毛を持つわんこの方は症状が進行しており、全身が脱毛や皮膚のただれ、出血などを引き起こしている状態…。
皮膚病だけでなく寄生虫にも襲われていた2頭
「頑張れ!頑張れ!」と声をかけるタキスさんに応えるかのように反応する子犬ちゃん。どうやら内臓は寄生虫だらけだったようで、疥癬だけでなく体内からも攻撃を受けている状態であることが判明。すぐに対処しなければ命も危険です。
ミルクの入った注射器を特に状態のひどい「テルマ」の口に差し込みます。食欲はあるようで、一生懸命ぺろぺろとミルクを舐めてくれました!食欲があるということで1つ安心材料が増えます。
そんなテルマを見ていたもう1頭の子犬ちゃん「ルイーズ」は「なにそれ?美味しいの?私にもちょうだい!」とでも言うかのように積極的に首を伸ばしてアピール。ルイーズは食欲も旺盛なので、回復が早そうですね。
お互いに労わりあう関係が素敵
食事を終えたテルマとルイーズは、眠りにつくことに。すると、ルイーズがぐっすり眠っているテルマの頭の傷をぺろぺろと舐め始めたのです。まるで「大丈夫だよ」と労わるような光景に、思わず感動してしまいます。
もちろん、ルイーズはテルマほど症状が悪化していないものの、同じような症状が広がり始めているのです。それでも一緒に支えあってきた姉妹のことを思って行動しているのでしょう。愛情の深さが伝わってきます。
さらに、同じ施設にいた子猫たちもテルマに近寄ってきました。そして、なんとテルマを心配するように様子を伺ったり、テルマの傷を癒してあげようとルイーズと同じように舐めたりし始めたのです!
動物の垣根を超えた愛情が目の前で広がっている光景に、思わずタキスさんも「私も彼らから教わることがたくさんあります」と語っています。
徐々に回復していくテルマとルイーズ
治療が開始されたテルマとルイーズは、少しずつ回復していきました。赤みや傷口の出血などが治まり、表情が明るくなっていくテルマとルイーズ。
2週目に入る頃にはルイーズは他の子犬と謙遜ないほど回復し、元気な様子を見せています。テルマも歩けるようになり、自分でトイレまで行き排泄ができるようになりましたよ!
さらに5週目に入ると、2頭は脱毛箇所も回復し、綺麗な白色の子犬と薄茶色の子犬に大変身!素晴らしい回復力です。もちろん子犬ならではの明るさや無邪気さ、好奇心なども取り戻しました。
彼女たちのやんちゃぶりを見ていると、見た目だけでなく、中からも健康的に回復していることがわかります。動画を見ると、いたずらっ子なお転婆ぶりが伝わってきますよ(笑)。
仲良し姉妹で元気に回復!回復後の姿はぜひ動画で
その後も順調に回復し、驚くほど元気な様子を見せているテルマとルイーズ。相変わらず仲の良い2頭は、施設内でもいつも一緒に行動しています。その可愛らしくもやんちゃな様子は、ぜひ動画からご覧ください!
多くの人やお互いの愛情、そして一緒に過ごす施設のわんこや猫さんたちの愛情を受けて、劇的な回復を遂げた2頭が幸せになりますように!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter