長年に渡り、外で暮らしてきた一匹の猫。保護団体がこれまで何度となく捕獲を試みるも失敗の連続でした。ところが、ある日、捕獲器の中に自ら入り捕獲に成功。理由は明白でした。その猫は助けを求めていたのです。
捕獲器で捕まえられなかった老猫
地域猫が暮らすエリアにミスター・ベルヴェデーレと名付けられた一匹の猫がいました。これまで保護団体が何度となく捕獲を試みましたが、成功しない日々が続いていました。

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ところが、ある日突然、自ら捕獲器の中に入り、彼らに身を預けたのです。
首をかしげる保護団体の目に映ったのは、痛々しいほど悲しげな表情を浮かべ、生きる気力を失った姿でした。

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保護団体のリンジーさんは、捕獲器越しのミスター・ビー(呼称)と目が会った時、人に助けを求めていると悟った、と言います。
病気が発覚し、生きたい!と願う猫
その後、病院でミスター・ビーは、推定10才以上で重い疥癬と耳ダニに加え、猫免疫不全ウィルスが陽性と診断されました。それほど状態が悪かったのです。

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獣医からは安楽死をも提案されるほどでしたが、ミスター・ビーはリンジーさんを見つめ、病気と闘い生きたいと訴えたのです。
療養してもらいながら心を開く猫
早速、リンジーさんはミスター・ビーを連れ帰りましたが、当初は体にも触らせてくれず治療すら出来ない状態でした。ケージに入れたまま木製スプーンで体を撫でる事から始め、

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次に園芸用グローブでと根気よく慣らしていきました。そして、2週間ほど経過した時、突然ミスター・ビーは心を開き、事態は一気に好転していったのです。

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この時から彼は、人と共に晩年を過ごす事を受け入れたのです。

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永遠に愛してくれる家族を手に入れた
ちょうどその頃、ミスター・ビーを引き取りたいという家族が現れました。

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ミスター・ビーの事情を全て理解した上で里親を申し出てくれた家族に、リンジーさんは彼の未来を託す事に決めました。

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こうして、ミスター・ビーの新しい生活が始まりました。愛情いっぱいの家族の元で、おもちゃと遊び、家族に甘え、子猫のように振る舞うようになりました。

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善意ある人々の愛で絶望の淵から蘇ったミスター・ビー。彼は身をもって、それを教えてくれたのです。