ウクライナから救出された子ライオンたちは、長旅を経て安全な環境が整っているアメリカ、ミネソタ州にある『The Wildcat Sanctuary』に到着しました。今回はそんな子ライオンたちにまつわるお話をご紹介。
救出された子ライオン…安心して過ごせる環境へ

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/baby-lions-escape-from-war-in-ukraine-and-find-a-home-in-minnesota
1歳未満だった子ライオンたちは、元々ペット売買されていたところを救出され、ウクライナから東ヨーロッパにあるリハビリセンターでケアを受けていたところでした。
しかし、ウクライナとロシアの紛争が激しくなったことを受け、救助隊員たちは彼らを安全な場所へ避難させなければと判断。国際動物福祉基金へ助けを求めたことで、今回『The Wildcat Sanctuary』が介入することになりました。
The Wildcat Sanctuaryは大型ネコ科動物の移動を以前にも経験していたこと、そして保護されている子ライオンたちに新しい環境を与えることができることが理由です。

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しかし、The Wildcat Sanctuaryは、アメリカのミネソタ州にあるため、ウクライナからミネソタ州へ子ライオンたちを移動させる作業は並大抵のものではありません。
当初、ウクライナから「タラス」「ステファニア」「レシャ」の3頭が移動していましたが、中間地点キエフで「プラダ」が加わり、最終的に4頭のライオンが移動することになったのです。
さらにポーランドの動物園を経由し、アメリカとヨーロッパの保護区、そこで14時間以上のドライブと8時間以上の待機時間を経て、さらに検疫を通るために1ヵ月もの時間を要したといいます。
彼らをアメリカに入国させるため、魚類、および野生生物の入国許可を得なければいけなかったからです。

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どうにか許可が降りたことで、再びポーランドに戻ったスタッフは、彼らが安全にミネソタ州へと入国するために、準備を整えました。そしてポーランドから輸出する許可が降りた4日後、ようやく彼らは飛行機で飛び立つことができたのです。
ポーランドからシカゴ空港へは10時間ほどのフライト時間があったようですが、子ライオンたちはフライト時間を睡眠時間に充てていたため、あまり影響はなかったといいます。こうしてシカゴに到着した彼らは、さらに7時間のドライブを経てThe Wildcat Sanctuaryに到着したのです。

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長旅を経て到着した新しい環境に、どのような反応をするのか期待と不安がスタッフたちにもあったはずです。しかし、子ライオンたちはとても好奇心旺盛で大胆不敵でした。すぐに新しい環境を探索し始め、順応したといいます。
The Wildcat Sanctuaryに来てから、安心感からか子ライオンたちはそれぞれ個性を発揮しているそうです。そんな彼らの様子はこちらの動画からご覧ください!