交通事故に遭い死んだと思われた猫。飼い主が埋葬した5日後に、猫は自力で土中から生還しました。治療した動物愛護協会が法廷闘争の末に飼育権を勝ち取り、新しい家庭で幸せな猫人生を再スタートさせています。
「ゾンビ猫」として話題に
生き埋めにされながらも、自力で土を掻き出して生還した「ゾンビ猫」は、今とても元気でいます。
「最高の猫ですよ。いつも機嫌よくハッピーに遊びまわっています」とこの猫の飼い主は語っています。

出典:https://people.com/pets/woman-who-adopted-zombie-cat-says-animal-is-doing-amazing/
「ゾンビ猫」の実の名は「バート」です。2015年、当時の飼い主はこの猫が車に轢かれて死んでしまったと思い込み、地中に埋葬しました。
しかし、この猫は自力で土中からはい出して生還したことで、マスコミに大々的に取り上げられたのです。
飼い主と飼育権をめぐり係争

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この後「ゾンビ猫」の飼育権をめぐって、飼い主とタンパ・ベイ動物愛護協会との間で20ヵ月にも及ぶ法廷闘争が繰り広げられました。
というのも、埋葬後5日もたって現れた猫に集中的な治療を施して回復させたのは、飼い主ではなくこの協会だったからです。
その後、同協会がバートを飼育することが決定され、これまでずっとこの猫を世話してきた施設の職員が、正式に自宅に引き取ることになったのです。
愛らしい甘えっ子
その職員の名はバレリーさんです(姓は内緒です)。彼女に、現在バートが新居でどんな暮らしをしているのか聞いてみました。

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これまで大変なことがあったにもかかわらず、バートはやさしくかわいい猫だそうです。新しい環境をとても楽しんで暮らしています。
「協会にやってきたときは最悪の健康状態でした。それでも撫でてもらいたがって、周りの人たちに頭をこすりつけて甘えてきました。愛らしい猫なんです。人々のそばにいて、一緒に遊んだりかわいがられたりするのが大好きなの」
とバレリーさん。
同居猫たちとも仲良しに
彼女の家にはほかに3匹の猫がいて、当初はうまくやっていけるかと心配でした。でもバートをケージに入れて連れてくるとすぐ、3匹(マックス、セシリア、ジャックという名です)が駆け寄ってきました。中でもマックスはバートのいるケージの中に頭をつっこんで、体を舐めたほどの大歓迎ぶりでした。
「すごく感動しました。バートはまだケージにいるのに、マックスが入ってきて『元気かい?ようこそ我が家へ。出ておいでよ』って声をかけたのですから」とバレリーさんはいいます。
ビデオ内の説明
「ゾンビ猫が新しい猫人生をスタート!」猫のバートは2015年に飼い主によって埋葬されました。死んだと思われたのですが、実は生きていて自力で生還しました。
タンパ・ベイ動物愛護協会に引き取られて治療を受けました。協会は飼い主に猫を戻すのは不適当と判断し、20ヵ月の法廷闘争の末、飼育権を飼い主から勝ち取りました。
「今日、この猫をずっと世話してきた一時養育家庭が、バートを正式に引き取ることになりました。バート、こっちへおいで。バートは体重も増えて、とても元気に暮らしています。ケーキには興味がないみたいね」バートは今、よい仲間とともに幸せに生活しています。
いつもご機嫌な「ハッピー猫」

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バートは同居猫たちと過ごすのがお気に入りですが、おもちゃも大好きだし、「ボアーズ・ヘッド」社のローストチキンが大好物でもあります。
「すごく元気で、体重も『ちょっと太りすぎかな』というくらい増えています。でも辛いことを経験してきたのだから、少しくらい大目に見ないとね」
「猫たちの中で、バートはとびぬけて個性的です。訪問者をドアのところで最初に出迎えるのは必ずバートです。いつもご機嫌でハッピーそう。最高の猫ですね」
バートの近況をみなさんにお知らせすることで、より多くの方々が地元の動物保護団体に関心をもってくれることをバレリーさんは望んでいるそうです。
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