交通量の多い夜間の道路上で保護されたのは、日本国内でも大人気のあの動物の赤ちゃん!なぜそんなところに…?驚きの保護ストーリーをご覧ください。
路上でカワウソの赤ちゃんを発見!
スコットランドのアバディーンシャー州で、カワウソの赤ちゃんが保護されました。生後1ヵ月ほどのカワウソの赤ちゃんは、モニーマスク村近くにある車の往来が激しい道路で発見されました。

出典:https://www.bbc.com/news/uk-scotland-north-east-orkney-shetland-63602765
保護した女性たちがタオルで包んで安全な場所に運び、地元の動物保護団体のアドバイスを仰いだのです。
この赤ちゃんは、エロン地区の近郊にある「ニュー・アーク保護センター(the New Arc rescue centre)」で今後1年間生活することになるそう。
保護に当たったローリー・リーさんは「道路わきで発見したとき、あたりは暗くて、カワウソは身を隠そうともしていませんでした。車が走る車線のすぐ横にいたのです」と、語ります。
「最初は、どうしてよいかわかりませでした。タオルに包んだ赤ちゃんを私たちのそばの道路わきの草むらに置いて様子を見ながら、ニュー・アークに問い合わせてみれば、と友人が提案しました。そのうち母親が現れるかも、と期待したのですが、結局ダメでしたね」
ニュー・アーク(North East Wildlife and Animal Rescue Centreの略称)のキース・マーリーさんが、ローリーさんたちにアドバイスをくれたのです。
「もうこのときには、赤ちゃんはすっかり慣れて私の足によじ登ろうとしていました。このまま放置はできないので、タオルに包んだまま友人宅も運ぶと、友人の夫と息子2人が箱にタオルを敷いて、暖かい寝床を用意してくれました。
そこからまたキースさんに連絡を取り、家まで赤ちゃんを引き取りに来てくれることになったのです」
カワウソの赤ちゃんは「ベイビー・ベル」と名づけられました。

出典:https://www.bbc.com/news/uk-scotland-north-east-orkney-shetland-63602765
「母乳の代用になる特製のミルクを与えています。まもなく魚を溶かしたスープが飲めるようになるでしょう。この施設にあと12ヵ月以上いて、元気に成長して魚を食べられるようになれば、うちの敷地内にあるカワウソの保護区域に移します」
「ベイビー・ベルという名の由来をお話しますね。私が引き取りに行って赤ちゃんの体を点検するために抱きあげたところ、体を包んでいたタオルに新しい血のような跡がついていました。驚く私にローリーさんたちは笑って『これは血ではなく、カワウソを発見する直前に、ベイビー・ベル製のチーズを食べた跡なのよ』と話したのです。ここのチーズは赤いワックスで包まれていますからね。そういうわけで、この名前に決まりました」
まさに間一髪!心優しい人々のおかげで命を救われたベイビー・ベル。きっと素敵な生涯を過ごすこととなるでしょう♪成長が楽しみでなりませんね!
出典:https://www.bbc.com/news/uk-scotland-north-east-orkney-shetland-63602765