『生活苦で飼い続けられなくなった…』という理由で22歳の高齢猫が、保護されました。
生活苦のため手放すことを決断
オーストラリアのブリスベンにある動物シェルターに、22歳の超高齢猫が引き取られてきました。

出典:https://www.lovemeow.com/cat-happy-full-belly-place-2658469545.html
「飼い主は物価高による生活苦で、飼えなくなったそうです」というのは、ニッキさん。彼女は猫の保護団体『Best Friends Felines』を主宰しています。
シェルターの収容可能数は限られていて、高齢猫への特別な対応もできません。そこでニッキさんの団体が里親家庭を探すことになりました。この猫に残された時間を、愛情を注がれながら幸せに過ごさせてあげたい…そう決意したのです。
猫は「テルマ」という名で、ひどく痩せて毛も所々はげていました。高齢になったら、ペットにはのんびり快適で静かな環境で余生を過ごさせてあげたいものですが、テルマに与えられたのは柵に囲まれたシェルターの冷たい檻でした。
ニッキさんたちはすぐにソーシャルメディアでボランティアを募りました。幸いにも名乗り出てくれた人がいて、テルマはシェルターに保護されたその日に、里親家庭へ移ることができたのです。
「会ってみると、ひどい状態でしたね。信じられないほど痩せていて、毛はからまり、体中に円形はげがありました。でも性格は情緒豊かで甘えっ子でした」ニッキさんは、そう語りました。
これからは幸せな毎日を
テルマは出会う人みんなに愛想よくふるまい、甘えます。ボランティアの体に自分の顔をこすりつけながら、前足をフミフミして嬉しそうな場面も。

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動物病院で全日検査、診察を受けからまった毛も剃ってもらいました。優雅に薬浴をすませたテルマは見違えるような美しい猫になったのです。
テルマには尿路感染症がありましたが、それ以外は健康に問題ないようです。、これから訪れる明るい未来に期待しているかのように、病院にいる間中、ゴロゴロとうれしそうに喉を鳴らし続けました。
テルマには『緩和ケアプログラム』に基づくケアが行われています。障害のある猫や超高齢の猫が、できるだけ快適に過ごせるような治療とお世話を、終身にわたって行うものです。
テルマは強気で勇敢な猫で、心地よい環境と手厚いケアを受けてすぐに元気を取り戻しました。こまやかな世話をしてくれるボランティアのお陰で、この猫はバラ色の余生を楽しむことができるのです。
テルマは里親さんの家をくまなく歩き回り、自分が寝そべることのできるすてきな毛布や枕をあちこちで見つけました。里親家族と一緒にベッドで眠るのも、大のお気に入りです。テルマは里親さん一家が大好きなのです。
それに、テルマには数えきれないほどのぬいぐるみが用意されていてどれを抱っこしようか悩むほどなのです。
「どれだけ余生が残されているのかわかりませんが、私たちが責任を持ってテルマに幸せな毎日を与えます。テルマはずっと、ボランティアの愛情とケア、獣医での診察、たっぷりの餌や暖かい寝床を楽しむのです」
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