RSPCAと地元警察は2017年2月、違法行為で犬たちを繁殖させているロンドンの子犬工場から4頭の犬を救出。無反応を貫く子犬『マーリー』の物語をご覧ください。
違法な子犬工場を摘発!救出された子犬『マーリー』
2017年2月、地元警察とRSPCAは協力して子犬工場を摘発。狭い場所に閉じ込められるように育てられていた4頭の子犬たちは無事に救出されたのです。しかし、その中でも特に体の小さかった『マーリー』という子犬は、異常な程におとなしく、無表情、無反応…明らかにおかしな様子を見せていたといいます。
貧血や消化器官に問題のあったマーリー
救出された直後、マーリーは他の3頭の子犬たちと一緒に病院へと向かい、そこで診察や検査を受けました。やはり十分な食事を得ることはできず、衛生面にも問題のある環境で育てられていたため、貧血や消化器官の問題など、さまざまな異常が判明したそうです。
人から愛情を受けることに慣れていなかったマーリーは、診察台ではおとなしく診察を受けているものの、ブルブルと小刻みに震えている様子がわかります。恐怖で動くことができなかったのでしょう。
このマーリーの経緯をお話ししているのは、当時警察官としてRSPCAと共に摘発を行ったオリヴィアさんです。彼女は当初から明らかに様子の違うマーリーを気にかけ、事件が摘発された後もマーリーのことが忘れられなかったといいます。
オリヴィアさんがマーリーの里親に立候補
このような経緯を経て無事に救出、そして保護に治療を受けたマーリーの元に嬉しいお知らせが!なんと、警察官として立ち会っていたオリヴィアさんが、マーリーの里親に立候補してくれたのです。
その後、順調に手続きを踏み、オリヴィアさんのお家の子となったマーリーは、すくすくと成長していきます。
取材当時にはマーリーはすっかり大人のわんこへと急成長!オリヴィアさんの隣でリラックスした様子を見せたり、楽しそうにおもちゃで遊んだりしている様子が動画からご覧いただけます。
幸せな日々を共に送るオリヴィアさんとマーリー
動画では、オリヴィアさんが犬を飼うことの大変さを語りながらも、マーリーが待つ家に帰る幸せについて嬉しそうに語ってくれています。さらに、犬を買うという方法で迎え入れる場合はその犬が育てられた環境について詳しく調べる必要性について訴えました。
イギリスではペットショップでの生体陳列、販売が禁止されているため、犬や猫をどうしても買うという方法で迎え入れる場合は、ブリーダーさんから直接引き渡してもらう必要があります。
ただし、中には今回紹介したような酷い環境下で飼育を行っている子犬工場も少なからず存在するため、犬を迎え入れる際は飼育されている環境や状態をチェックするためにも、何度もお見合いに行くことを推奨しているのです。
しかし、イギリスで犬を迎え入れる場合、保護された犬たちを家族として迎える方法が一般的だとのこと。日本でもぜひ保護犬を家族として迎え入れるという方法が主流になっていってほしいですね。
※こちらの記事は動画や画像の撮影・制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA UK
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