保護シェルターに収容されていた1匹の猫は、ユーモアな鳴き声で幸せを掴みました。
大きな声でアピールを続けた猫
アニッサ・ビールさんは、定期的に米国のテキサス州南部にある動物保護シェルターを訪れ、増え続ける猫を引き取っています。彼女は保護団体『Edgar and Ivy’s Cat Sanctuary』の代表を務めているのです。
ある日彼女がシェルターを訪れると、今まで聞いたことのないような大声で鳴いている猫がいました。『ミア』という名の猫です。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/cat-is-so-loud-shelter-had-to-put-up-sign
「ものすごい大声でした。シェルターの職員は『あまりにもうるさいので、耳栓が必要なほどだ』と話していました」と、アニッサさん。
ミアは飼い主から放棄された猫でした。アニッサさんは、迷わずミアを連れて帰ることにしたのです。
同団体の施設に落ち着いたあとも、ミアは鳴くのを止めませんでした。大声をあげて自慢げに鳴く姿をみたボランティアたちは、これがミアの個性なのだと理解しました。だってあちこち調べ、聴力の検査までしましたが、何も悪いところがなかったのですから。この猫は健康体です。ただすごく『おしゃべり』なだけなのです♡
「人間がやって来ると、大声で鳴きます。注意をひきたいのです。抱っこをしても、まだ鳴き続けます。これはもう、ミアの個性ですね。シャーと威嚇したり、おしゃべりしたり、ゴロゴロいったり、叫んだり…とにかく声を出すのが大好きなのです」
張り紙で事情を『お知らせ』
施設の人々はミアの大声にすっかり慣れました。

出典:https://www.tiktok.com/@edgarandivy_catsanctuary/video/7164224770530315566
でも問題なのは、外部から人々が飼い猫を探しにやって来たとき、大声で鳴くミアを見て「どこか体が悪いのでは?」と危惧すること。そこで張り紙で状況を説明することにしました。
@edgarandivy_catsanctuary #mia #viral #famousmia #rescue #cats #funnycats ♬ original sound – Edgar & Ivy’s Cat Sanctuary
「ミアは健康です。ただ大声で鳴きたいだけなのです。みなさんが心配するといけないので、こうしてお知らせします」と。
同団体はソーシャルメディアにミアの鳴き声を投稿しました。これにはたちまち世界中の人々が関心を寄せたのです。
「100万人も視聴されているよ。すごいね、ミア!」
嬉しいことに、これをきっかけにミアの永遠の家族が決まったのです!彼女は車で5時間もかけて、ミアを引き取りに来てくれました。現在は新居に落ち着いていますが、飼い主によるとミアは依然として信じられないほどの大声で鳴き続けているそう(笑)。
出会った時から、沈黙など決してしなかったミア。その大声のお陰で、今の幸せをつかむことができました。
「ミアは幸せだし、病気なのではありません。自分の声が好きなのです。そして周囲から注目されたいのです。人間も同じですね。黙っているのではなく、ミアみたいにしっかり主張すべきです」
出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/cat-is-so-loud-shelter-had-to-put-up-sign