就寝中の飼い主を必死で起こす猫。起き上がった彼は、裏口の外に凶器を携えた2人組がいるのを発見…!幸い彼らは逃げ出すことに成功し、愛猫は強盗被害を未然に防いだ『英雄』となったのです。
愛猫の異常な行動の理由とは…?
耳鼻咽喉科医師を引退し、米国ミシシッピ州テューペロで愛猫との暮らしを満喫していたフレッド・エベリットさん(68歳)。ある月曜日の未明、三毛猫の『バンディット』が、耳元でうなるように鳴き始めました。
バンディットは何か動物を見つけたわけではありませんでした。それどころか、2人の人間がこの家に押し入ろうとしていたというのです。この猫の警戒心は最高潮に達していました。
地元紙によると、愛猫が鳴き出したのは午前2時半から3時の間で、最初フレッドさんは夜に縄張りを歩き回る愛猫が、ほかの猫を見つけたのだろうと考えていたといいます。
しかし、バンディットは寝室に来て彼の腕を引っかき、布団を引きはがそうとしたそうです。
「こんな行動は初めて。一体どうしたというのだ?」
2人組の強盗が裏口に!
フレッドさんは「番犬というのは聞くけれど、番猫もいるとは。初めて知りました」と感慨深げに語ります。
「バンディットが執拗に飼い主を起こそうとしたので、彼はガウンを羽織って台所へ行きました。そのときに裏口ドアの向こうに2つの人影を見たのです。1人はバールを持ち、もう1人は拳銃を握っていました。ここから侵入しとうとしていたのです(2022年8月2日付の「北西ミシシッピ・デイリー・ジャーナル」から)」
フレッドさんがあわてて寝室へ拳銃を取りに行って戻ってくると、人影は消えていたのだそう。
「幸い、強盗と直接対峙することは避けられました。体重9キロ超の愛猫が、私の命を救ってくれたのです。もし猫がいなかったら…?」
4年前、フレッドさんは保護猫だったバンディットを『Tupelo-Lee Humane Society』から引き取りました。施設を訪れ寄付をするだけのつもりで訪れたものの、バンディットに出会い、家族に迎えることを決意したのだそう。
「ペットを迎えたり保護したりすることで、小さな命を救えるのは確かです。でもそれだけではありません。逆に救われることもあります。家族に迎えた時は、こんなことが起こるとは、夢にも思いませんでした」
フレッドさんはそう語っています。最愛の人の命を救い恩返しをしたバンディット。このニュースは多くの人々に驚きと感動を与えることとなりました。
出典:https://www.dailypaws.com/pet-news-entertainment/hero-animals/bandit-cat-saves-owner-from-burglars-mississippi