ペダル下に体がはさまり、車の中で身動きできなくなった94歳。冷え込む車内に長時間残され、死を待つ状態だった彼を救ったのは、近所の犬でした。「この犬は命の恩人だ」と彼は大感謝です。
車内で身動きできない状態に…
近所の高齢者が車の中で身動きができずに24時間が経過してしまった時、救いの手を差しのべたのは犬の『ロジャー』でした。

出典:https://www.dailypaws.com/pet-news-entertainment/hero-animals/dog-rescues-neighbor-stuck-in-car-overnight
この犬ロジャーはジャック・ラッセル・テリアとプードルの混血犬です。ある日、英国リングウッドにある自宅から走り出て、近所の家の車庫に向かって行きました。飼い主が後を追って行ったところ、モリス・コーエンさん(94歳)が車のペダル下の空間にはさまっているのを発見したのです。
「この犬は私の命の恩人です。あと数時間そのままだったら死亡していただろう、と救急隊は話していました」と、モリスさん。
昨年12月6日のことです。車から降りようとした時に杖が折れ、倒れた彼の体がペダル下の空間にすっぽりはさまってしまって、身動きができなくなってしまいました。家族は遠く離れています。
「助けて」という呼び声を聞きつける人はいません。彼はそのまま一晩過ごさざるを得ませんでした。気温はどんどん下がり、自分が低体温状態になっていくのがわかります。
救いの手を差しのべたのは…?
翌朝10時頃、犬のロジャーが現れ、開けたままになっていたガレージ・ドア周辺の臭いを嗅ぎ始めました。モリスさんの声を聞きつけてやってきたのでしょう。そのままロジャーは彼のそばに寄り添い続けました。
やがて飼い主のフランシス・ウォールさんが犬を探してやって来ました。モリスさんの状態を発見し、あわてて弟と一緒に彼を引き出そうとしましたが、固くはさまっていて動かせません。そこで救急に通報し、救急隊の手で救助してもらうことができました。さっそくモリスさんは病院へと運ばれたのです。
モリスさんは10日間の入院の末、自宅に戻ることができました。もちろん、ロジャーに感謝の気持ちを込めて、おやつがいっぱい入った「クリスマスの靴下」を買うのも忘れませんでしたよ!
出典:https://www.dailypaws.com/pet-news-entertainment/hero-animals/dog-rescues-neighbor-stuck-in-car-overnight