カナダのとある闘犬リング場で安楽死させられそうになっていたピットブルの『ヘンゼル』。フロリダのシェルターに救出された後、ある消防士さんのペアとして選ばれました。そこから彼らの素晴らしい逆転劇が始まります!
闘犬リングから救出されたピットブル『ヘンゼル』

出典:https://www.dailypaws.com/pet-news-entertainment/hero-animals/hansel-the-pit-bull-arson-detection-dog
カナダの闘犬リング場から、救出されたわずか生後7週目ほどのピットブル『ヘンゼル』。ヘンゼルは闘犬としての経験はなかったものの、安楽死させられる寸前だったそう。
当初、リング場から救出されたヘンゼルはフィラデルフィア地域のK-9将校になるための訓練施設に引き抜かれるところでしたが、最終的にフロリダのシェルターに移送されることになりました。
2019年の夏、ヘンゼルについて知ったミルビル消防署のタイラーさん。そこで消防署の課長に連絡し、彼を火災探知犬として採用できないかと尋ねたそう。結果、その月に『Throw Away Dogs』の創設者でもあるキャロルさんの助けを借り、消防署で初対面を果たすことになったのです。

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「初めて目があった瞬間、すぐに絆が生まれたと感じた」と、タイラーさん。こうしてタイラーさんとヘンゼルは新しいペアとなり、すぐにアカデミーに入学。3000回以上もの捜索を経て、2020年1月にアカデミーを卒業したのです。
こうしてヘンゼルは、灯油やライター液などの引火性液体を検知できる放火探知犬として活躍しています。2020年10月には火災の発生源を特定、直近でも倉庫火災の原因であるライター液を検出し、いずれも犯人逮捕に繋がったそう。
これまでピットブルは、探知犬としてはあまり活躍してこなかったといいます。しかし、それはシェパードやレトリバー犬種といった代表的な犬種が当たり前のように選ばれていたからだとタイラーさんはいいます。
ヘンゼルのように今まで活躍してこなかった犬種でも、トレーニングを積むことで実績を残すことができるのです。そして2021年、ヘンゼルは『the American Humane Hero Dog Awards』のファイナリストに選ばれました!
これからも放火探知犬としてのヘンゼルの活躍に乞うご期待!
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