「悪魔みたいな犬なんです…」正直すぎる宣伝文句が世界中で話題に

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米国の動物保護団体は、2度も飼い主から放棄されたとある犬の飼い主を大募集中しているのだそう。「攻撃的な性格」と、犬の個性を正直に伝えたユーモラスな宣伝文句は、人々の注目を集めることとなりました♡

自分がボスだと信じて止まない『ラルフィー』

ミルクを出さなくなった牛を売り飛ばそうとした農夫が、人々の前で牛のすばらしい性格を宣伝して買い手を探そうとする「おとぎ話」があります。やがて彼は本当にやさしい牛の気性に気づいて、売るのをやめるのです。

でも、牛がミルクを産出しないという事実には変わりありません。現在なら誇大広告で訴えられてしまうでしょう。そこで事実を逆手にとって、人々に訴えようとする宣伝文句が登場しました。

出典:https://www.boredpanda.com/shelter-tries-to-find-home-for-terror-frenchie-named-ralphie/

このほど米国のナイアガラ動物虐待防止協会(SPCA)は、施設で保護している若いフレンチブルドッグ『ラルフィー』について飼い主募集の広告を投稿しました。

ラルフィーはとてもかわいい姿をしています。でも、この投稿に対して3万6千人もが反応し1万5千件のコメントが寄せられ、1万7千回を超えるシェアされたのは、それだけが理由ではありません。

スタッフのすばらしい筆致力が、みんなの関心を引き付けたからなのです。

保護動物たちによい引き取り手が見つかるよう、時には脚色して宣伝することもあります。

でもラルフィーの場合は正直にお知らせしようと思います。

一見するとかわいくて人気がありそうな犬なのですが、実は違います。悪魔みたいな犬なのです。たった11.8キロの小型犬ですが、うっかり近づくと、足首に噛みついてきますよ

そう、ラルフィーは短気で怒りっぽい犬なのです。だからかわいい外見にもかかわらず、飼い主がなかなか見つからないのだとか。

最初の飼い主はこの犬を訓練しようとしましたが、うまくいきませんでした。ラルフィーは自分のほうがボスだと思っているのです。

その後すぐ別の家庭に移されましたが、2週間後にはSPCAに運ばれてきました。『先住犬をいじめ、火を吐く悪魔みたいに食べようとする』というのです。

本当にラルフィーは体全体が悪魔のようです。すべては自分のものだと思っているので、これに歯向かうと憤りを爆発させます。こちらがちょっとでも油断すると、すぐに付け込まれますよ

この犬にふさわしいのは、ドラゴンの母親のような飼い主でしょうね。他にペットがいなくて、厳然と落ち着き払ってラルフィーのわがままを押さえられる人が最高です。

おまけとして、前の飼い主が用意してくれた訓練具も付いています。この犬には絶対に訓練が必要ですからね。お問い合わせは、本当にラルフィーに関心のある方に限定させていただきますので、あしからず

ラルフィーは、自分が地球の中心で、すべては自分のためにあると考えています。だからほかのモノ(猫でも犬でも、人間でも)が手を出そうものなら、怒り狂ってしまうのです。

出典:https://www.boredpanda.com/shelter-tries-to-find-home-for-terror-frenchie-named-ralphie/

紳士になるための訓練をしようと、スタッフのリズとティナが、ラルフィーに服を着せて地元の手芸店『ジョアン・ファブリック』を訪れようとしました。

うーん、この2人は自分の指が噛まれて無くなっても気にしないのかなあ。結果はもちろん、2人の負けに終わりました。ラルフィーが用意されたトレーニングウエアの上に座り込んでしまったからです。

色が気に食わなかったのかどうかはわかりません。でも何が何でも戦い続ける姿勢は明らかですね

「今回の投稿文は、見事な逆説手法で効果的です」というのは、コピーライター兼小説家のアレクセイ・アークヒレエフさんです。

「こういう書き方は長所を並べ立てるより難しいのですが、短所をまるで長所のように表現しています。ユーモアも交えていて、よくできています。逆説手法は、たとえば数年前の『ヴォーグ』誌の表紙にも見られます。ありきたりのモデルの写真ではなく、ウェブサイトのアドレスだけが大きく掲載されたことがありました。これがすごく注目されたのです。今回の場合、犬がかわいい外見なので、それとひどい性格との対比が注目を浴びました。とにかく成功の秘訣は、できるだけ真実を表現することですね」と、彼は付け加えます。

出典:https://www.boredpanda.com/shelter-tries-to-find-home-for-terror-frenchie-named-ralphie/

「車内でもあばれるので、ヘッドレストに縛りつけなくてはなりませんでした。幸い、さほど離れた場所ではありませんでした。店内では鏡の前に走って行き、まるで自分に見とれるようにさまざまな角度から自分の姿をながめています。『うーん、ボクはセクシーだなあ』などと歌っているかのようです

出典:https://www.boredpanda.com/shelter-tries-to-find-home-for-terror-frenchie-named-ralphie/

ほかにお客さんがいたので、その人は犬に注意するよう警告されていました。でもラルフィーを見て興奮して近づいて来たのです。

これは大変!ところが今回、ラルフィーはおとなしく横目でその人を見ていただけでした。スタッフは『いい子だね』といいながらリードを引っ張って安全な距離を確保したのです

その場で『お座り』や『伏せ』を練習し、『お手』までできました。でもやがて飽きたラルフィーは、店の出口まで2人を引きずって行き、『今後ここに来たら、この店はボクのモノだよ』と宣言したのです。

でもまあ、よい経験でした。だれの血も流れなかったし、お店の人から『2度と来ないで』ともいわれなかったのですから。帰り道では犬用ミルクをもらい、そのあと後部座席で大きないびきをかきながら眠っていました

スタッフさんのユーモア溢れる投稿は、多くの人々の感心を誘いました。これをきっかけにラルフィーのことを愛で包み込んでしまえるような飼い主さんとの出会いも、そう遠くないかもしれません。

悪魔のようなラルフィーに幸せが訪れますように…♡

この投稿に寄せられたコメント

・ラルフィーそっくりの犬を飼っています。過去18ヵ月で6軒もの家を移ったのです。この2年間、うちで飼っていますが、ずいぶん改善してきました。ほかのフレンチブルドッグとはまだうまくやっていけませんが、同居するパグ犬と猫には上手に接しています。きっとラルフィーにも良い家庭が見つかることでしょう!

・この記事を読んで、元夫に安否確認の連絡を取りました。彼はこのフレンチブルドッグの生まれ変わりみたいな人間です。今回の連絡を機に、焼けぼっくいに火がつきました。また彼と結婚するかもしれません。そのときは「介添え」をラルフィーにお願いしようかな

・ラルフィーの姉みたいな犬を飼っています。添付した写真は同居犬に噛みつこうとしている場面で、彼女が全部もらいたかった食べ物を、私がほかの犬たちに与えようとしたので、怒っているのです。もう14歳の熟年なのに、ずっとこういう調子です。

・犬の目を見れば、進歩もありうると期待できるね!

・すごくかわいい犬ですね。危険を冒しても近寄りたいわ!

・フレンチブルドッグが大好き。でも呼吸障害や喘息、アレルギーになりやすいと聞きいているので、自分では飼えないかも

出典:https://www.boredpanda.com/shelter-tries-to-find-home-for-terror-frenchie-named-ralphie/

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