介助犬と共にカフェで食事をしていたら、「介助犬、補助犬=盲導犬」と信じて疑わない見知らぬ女性から因縁を付けられたという女性。この出来事を投稿すると、ネット民から多くの声が寄せられることとなりました。
「介助犬」に疑いの目を向ける女性
ネット上に投稿されたのは、見知らぬ女性から「あなたの犬は、ニセ介助犬よ」と、因縁をつけられるという驚きの体験談。

出典:https://www.boredpanda.com/woman-accuses-person-faking-service-dog/
まずはっきりさせておきたいのは、介助犬にはさまざまな種類があるということです。最も認知度が高いのは盲導犬かもしれませんが、ほかにも発作性疾患のための補助犬や糖尿病患者のための補助犬、ひいては伴侶犬(コンパニオン・ドッグ)、移動介助犬なども含まれるのです。
投稿者はてんかんを患っており、介助犬であり最愛のパートナーである犬と共に行動しているのだそう。
ある日、地元のカフェで発作性疾患補助犬と一緒にランチをとることにした女性。この犬は、発作が起こりそうだと気づくと、前もって飼い主や周囲に知らせたり安全な場所まで飼い主を誘導したりするのです。
問題なくカフェ内部へ通されました。補助犬を示すベストを着せていたからです。すると、数テーブル離れたところにいた女性が、黙って犬を見つめているかと思えば、やがてこちらにやって来て、犬に作り笑顔を向けて大声で手招きするのです。
私は『この犬は援助犬なので、ちょっかいを出さないでください』と伝えました
すると女性は『だって盲導犬じゃないでしょ』と言います。そこで私は『この犬は発作性疾患のための補助犬なのです。じっと動かずにここに控えているのです』と応えました。
彼女は黙って席に戻りましたが、ずっと犬を見つめたままでし
やがて犬があくびをしました。これは動物として普通のことです。でもその女性は『やっぱり嘘だわ。ペットをカフェなどに連れていきたいから、ニセ援助犬に仕立てたのよね』と私を非難し始めたのです。
相手にする気にもなれなかったので、『静かにしてください。どうぞ席に戻って』と言いました。
彼女は真っ赤になって『ほら、証拠が見せられないから、そういうのよ』と怒ります。仕方なく店主に合図して来てもらい、その女性を自分の席に戻してもらいました。その後店主がやって来て、私に謝ってくれました
普段はこんなことは気にしないのですが、今回は私の対応が悪かったのかと悩んでいます。みなさんは。どう思いますか?
ネット民の大多数は投稿者を支持
補助犬を連れて街へ出かけた人が、理解のない他人の非難から身を守らなくてはならないのはとても残念なことです。しかも今回は、相手が店の人ではなく、顧客だったのですから尚更です。
世界保健機関(WHO)によると、世界には5千万人のてんかん患者がいます。うち5分の4が中・後進国に住んでいます。きちんと診断・治療されれば、70%の患者は発作無しで生活できるのです。にもかかわらず、最貧国に住むてんかん患者の4人のうち3人は適切な診断のないまま、周囲の人々の差別を受けながら生活しているのが現状だといいます。
米国だけでも2015年時点で340万人が罹患しており、加えて国内では毎年15万人が新たな神経疾患を発症しているのです。こうした人々にとって、援助犬は自立した生活を営むのに大切な存在です。米国を始め多くの国では、補助犬を公共の場所へ連れていく権利を法律で保障しています。
今回の件について、多くのネット民は「投稿者に非はない」と考えているようです。
・「あなたは悪くないわ。援助犬と偽って飼い犬を連れてくるほかの人々のせいで、本当の援助犬が迷惑しているのですね」
・「その女性に、犬について質問する権利はないはず。あなたの態度は適切でしたよ」
・「この女性はあなたをいじめているのよ。すでに発作性疾患補助犬だと説明したのに」
・「おせっかいな女性だね。説明する必要なんかまったくないよ」
・「この女性は、いちゃもんをつけたかったのです。だから説明しても理解してくれないと思う」
・「ぼくだって、あなたの立場なら同じようにふるまうよ」
・「援助犬の証拠を、赤の他人に見せる必要なんてまったくない。援助犬として訓練されていない犬を公共の場所に連れ込む人々がいるせいで、こういうことが起こるんだね。残念なことだ」
・「この女性は、何に対しても首をつっこむ迷惑な性格なのよ」
・「あなたの態度も決して丁寧とはいえませんが、まったく責任はありません。その女性に説明する義務はないし、彼女に尋ねる権利もありませんから」
・「今後は、あなたの個人的な疾患を他人に説明する義務はないと覚えておいてください。ただ『援助犬です』といえばいいのです。おもちゃの『鼻』を携帯していて、こういう時に取り出し、『あら、あなたの鼻がわたしの領分に入り込んできたわ』とでもいって茶化したらどうでしょうか。この女性は明らかに『大バカ者』なので、彼女自身、困った状況から救ってくれる援助犬が必要かもね」
・「明確な規則があればこんなことは起きません。私の国では援助犬に認定制度があり、適切な訓練を受けて合格した犬だけが免許を与えられるのです」
・「この女性は大バカ者なので、きっと障碍者用トイレを使えるのも、車いす利用者だけだと信じているのでしょうね。あなたはこの人を再教育すべきだったわ」
・「動物はすばらしい。犬たちはこんなに人間のために働いてくれるのに、人間はそれに値しないね」
出典:https://www.boredpanda.com/woman-accuses-person-faking-service-dog/