『ドアベルを鳴らしたのは誰?』迷子になった保護犬は自力でシェルターに帰還

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シェルターで長い月日を過ごした保護犬『ベイリー』。彼女はとても賢い犬で困難な状況に陥ったとき、どこに行けばいいかを正確に知っていました。

ドアベルを鳴らしたのは…行方不明になった保護犬

ベイリーは、つい最近までテキサス州エルパソの『Animal Rescue League』で暮らしていました。彼女はその甘く愛情深い性格でシェルタースタッフやボランティアの心を掴んでいましたが、永遠の家族との出会いにはなかなか恵まれなかったのです。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/animal-shelters-doorbell-rings-at-130-am-and-staff-see-a-familiar-face

シェルターで最も長く暮らしていたベイリーでしたが、1ヵ月前その状況は一変。永遠の家族と出会い、シェルターを巣立っていったはずでした。

新しい飼い主のもとで1ヵ月ほど過ごした後、思いもよらないことが起こりました。新しいハーネスを試しているとき、ベイリーが何かに驚き走り去ってしまったというのです。

Animal Rescue Leagueの創設者であるロレッタ・ハイド氏は、The Dodoの取材に対し、「何かの拍子に彼の視界から外れてしまったのです。ベイリーが逃げたと知らせてくれたので、私たちは人々に警戒を呼びかけました」と、当時を語ります。

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行方不明になってしまったベイリー。しかし、彼女は完全に迷子になったわけではありませんでした。数日後、ベイリーが目撃されたという報告が続々と寄せられたのです。

「どんな理由であれ、彼女はここに向かっているように私には思えたのです。だから私は、みんなにベイリーはシェルターに戻ってくると言ったんです」

そして案の定、ベイリーが行方不明になってから数日後の午前1時半頃、職員はシェルターのドアベルカメラから外に誰かが立っているという警告を受けました。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/animal-shelters-doorbell-rings-at-130-am-and-staff-see-a-familiar-face

「ドアベルのカメラを通して話すことができるので、大声で『ベイリー?』と叫びました。すると、カメラに映る犬は『そう、私!入れてください!』って!」

ベイリーが辿り着くまでの約10マイル(約16キロ)は、多くの道路を横断しなければなりませんでしたが、彼女はなぜか道を把握していたようです。

「彼女はどこに行けばいいのか、ちゃんと知っていたんです。犬は私たちが思っている以上に賢いのです」

当然ながら、ベイリーはシェルターの元保護者たちに大歓迎されました。お腹を空かせ長旅で疲れていた彼女には、食事と水、そして居心地の良いベッドが用意されました。

ハイド氏は、ベイリーが新しい父親を慕っていること、そして彼が彼女にとって理想的な相手であることをすぐに指摘します。実際、彼はベイリーの居場所を突き止めようとするのを止めなかったのですから。

「その日の朝、ベイリーがいると彼に電話したんです。彼はすぐに駆けつけてくれました」

ベイリーもようやく本来の居場所に戻り、飼い主の愛情に包まれながら生活しています。この経験ではっきりしたのは、ベイリーの心の中にはシェルターの人たちのことが、まだ大きな存在として残っているということ。

「彼らはまた訪ねてくるでしょう。私は彼らがそうしてくれることを知っています」

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/animal-shelters-doorbell-rings-at-130-am-and-staff-see-a-familiar-face

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