これは、ニューヨークでの出来事。電車のホームに立っていたクリスティン・マローンさんは、線路から絶望的な叫び声が響くのを聞き取りました。
線路上で助けを求めていた『小さな塊』
彼女は線路と砂利の上を見回しましたが、最初は何も見つけられませんでした。懸命に目を凝らし、その声の主を探してみると…石の壁に押し付けられるかのように立ちすくむオレンジ色の小さな毛皮の塊を発見。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/woman-waiting-for-train-spots-someone-small-and-orange-on-the-tracks
その小さな毛皮の塊は、彼女を見上げるとまたしても切実な叫び声をあげたのです。
クリスティン氏は一刻を争うことを理解し、ソーシャルメディアに助けを求める緊急投稿をしました。手を差し伸べたのは、『Long Island Cat/Kitten Solution, Inc.』の副社長であるジョン・デバッカー氏。
救出が難しいことは十分に理解していたというデバッカー氏ですが、駅に着くとすぐに当初の予想以上に多くの障害にぶつかることとなりました。
「子猫が線路に落ちていたので、たどり着くまでが大変でした。私たちは、子猫のところに行く方法を考えていましたが、私たち自身を危険にさらすことなくそれを行うことができなかったのです」

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線路への安全なアクセスを願って、デバッカー氏はすぐに2人の警察官にに子猫のことを伝えました。
「彼らは動物愛好家でもありました。彼らはすぐに私たちを線路に案内してくれたのです」
線路に上がると、デバッカー氏と救助隊は子猫を怖がらせないようにできる限り近づき、素早く救助網ですくい上げました。
デバッカー氏は動物保護活動をしており野良猫と接する機会が多いものの、このオレンジ色の小さな猫は一味違うとすぐに分かったと語ります。

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「私は多くの野良猫を保護してきましたが、彼は明らかに典型的な野良猫とは違っていました。一瞬で甘えん坊になったのです」
デバッカーはその子猫を『メトロ』と名付け、地元の保護施設『Last Hope』へ一時的に預けることに。
数週間後、線路で鳴いているメトロを発見したクリスティン氏は、Last Hopeを訪ね、正式に家族の一員として迎えたのだそう。メトロは今、クリスティン氏、そして彼女の娘さんと一緒に、最初に発見された線路からそれほど遠くないアパートで最高の生活を送っています。

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線路で立ち往生する前のメトロの生活を知ることはできませんが、ひとつだけ確かなことは彼は最終的に自分のいるべき場所に落ち着いたということ。
「クリスティンと彼女の娘のデスティニーは、メトロを賞賛しています。メトロは、新しい家で新しい生活を十分に楽しんでいます。まるでネコのおとぎ話のように」
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