親友の死に寄り添い見送った保護犬 『永遠に一緒に』遺灰と共に新たな犬生へ

悲しい

『ハート』を親友の『ソウル』から遠ざけるものは何もありません。家族に捨てられた2頭の子犬は、ハイウェイの脇で温もりと安全のためにお互いの側にいました。そして、誰もいなくなったとき…2頭はお互いに愛と安らぎを与え合う存在になったのです。

最期まで親友のそばに寄り添い続けた『ハート』

だから、ソウルが事故で怪我をした時、ハートは助けが来てもそばを離れようとしませんでした。

『Stray Rescue of St. Louis』の救命主任であるドナ・ロッホマン氏は、The Dodoの取材に対し「彼女は、親友に近づこうとする人に吠えて、守っているようでした」と、当時を語っています。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

「ハートは決して攻撃的ではありませんでしたが、それが彼女の友人であり彼は傷ついていて、見守っていたということを人々に知らせていたのです」

ロッホマン氏はシェルターへ向かう途中、偶然この事故に遭遇し、すぐに助けに飛び込みました。

「まずハートにリードをつけて、前の座席に乗せ、固定しました」

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

その後、負傷したソウルを車まで運び、慎重に後部座席に積み込むことに成功。ハートは前席に固定されているにも関わらず、車に乗っている間ずっとソウルから目を離そうとはしなかったといいます。

そして、保護施設に到着してからも親友の忠実な見張り役であり続けたのです。

「彼女は獣医から目を離さないのです」

シェルターに着いてすぐレントゲンを撮ったところ、ソウルの怪我は救助者が当初考えていたよりも深刻であることが判明。残念なことに、彼を助ける手立てはありませんでした。

そこでハートをソウルのいる部屋に戻し、一緒に最期の時を過ごしてもらうことに…。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

「彼女は、すべてを理解しているように彼を抱きしめ、頭を乗せて横たわりました。彼が安らかに逝くときも、彼女は寄り添い続けました」

ハートは最後の最後までソウルの側に居ました。彼女の悲しみは、彼らを見守るすべての人と共有されました。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

「私たち全員の心が折れそうでした」

絆で結ばれたペアを引き離すとき、スタッフはハートが悲しみを乗り越えるために特別な愛と注意を必要とすることを知っていました。ハートは必要とされていたお風呂に入り、シェルター内の静かな部屋で休息をとることができました。

そしてシェルターのスタッフは、彼女をソウルメイトを再会させる方法を計画し始めたのです。

「私たちは、彼女たちがこれからもずっと一緒に居られるように、遺灰を入れることができる小さなチャームを用意しました。その中にソウルの遺灰を入れて、彼女の首輪に付けたのです」

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

このペンダントには小さな金の翼も付いていて、これはハートの人生におけるソウルの存在を表しています。

「彼らは今も、そしてこれからもずっと一緒に居られます。私たちが彼女に与えた小さなお守りには、ほんの少ししか遺灰が入りません。彼の遺灰の残りは、同様に彼女と一緒に永遠の家族の元へと送り出す予定です

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

ソウルの足跡も親友と共に永遠の家に向かい、そこでハートと彼女の家族に懐かしく思い出されることでしょう。別れを惜しんだ2人ですが、それは本当の別れではありません。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/loyal-dog-stays-by-her-best-friends-side-until-the-very-end

こんな記事も読まれています

「こんにちは、新しいお友達」”お腹の中に宿る命”を大切に見守る猫に感動

”毛皮牧場”で苦しんでいたアカギツネの『フラニア』は今の毎日が新鮮でたまらない

Comment