シェルターで過ごす犬たちにおいて、その過去についてすべてを詳細に知ることが難しいケースは少なくありません。特に同腹の兄弟、姉妹に再会することはそう簡単ではないのです。しかし、奇跡的に再会を果たすことができた保護犬『バーディス』の物語は多くの人々に感動を与えました。
永遠の家族との出会いを待つ『バーディス』
3歳の保護犬『ヴァディス』は、人生の半分近くをシェルターと一時預かりの家を行き来してきました。

出典:https://www.thedodo.com/daily-dodo/shelter-dog-has-the-sweetest-reaction-to-finding-his-long-lost-sister
2021年にヴァディスが『One Tail At A Time(OTAT)』に到着した時、彼の救助者は彼の過去について多くを知りませんでした。シカゴにあるシェルターは、彼がその年の夏にシカゴ動物管理局に子犬として引き取られたことは知っていましたが、彼がどうしてそこに行き着いたのか、彼と一緒にいる人がいたのか…全く知らなかったのです。
OTATが唯一知っていたのは、この子犬がひどい肺炎と闘っていたこと。深刻な状況だったため、チームはヴァディスに必要な治療を施すために行動を開始。そして、最終的には完全に回復し、世話をする人たちの心を掴みました。

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健康を取り戻したヴァディスは、最初の一時預かりであるリンジーさんと出会いました。リンジーさんから、愛情に満ちた家庭で眠りにつくこと、そして若くエネルギッシュな心が必要とする適切な運動を学んだのです。
そして、リンジーさんはヴァディスの性格を理解し、彼の犬種に興味を持ちました。
リンジーさんがヴァディスにDNA検査を受けさせたところ、ラブラドールレトリバーだと思っていたものの、実は50%がゴールデンレトリバー、45パーセントがアメリカンブリーであることが判明。
彼女はこの情報を2番目の一時預かりであるジェシカ・ジョーンズさんに伝え、その年の暮れに彼女はヴァディスを自宅に迎え入れました。
「彼は、近所の人に会ったり友達に挨拶したりするのが大好きな外向的な性格です。一度会ってしまえば、その人は生涯の友となるのです」
そしてある日、ヴァディスの最初の一時預かりであるリンジーさんは、自分の犬にも同じDNAテストをしたという人からメールを受け取りました。なんと『ブランチ』という犬とヴァディスのDNAが一致したのです。
彼らは同じ年齢で、どちらもシカゴ動物管理局から来たようでした。ヴァディスは長い間行方不明だった妹を見つけたのです!

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「ブランチの家族は、ブランチが新しい犬に会う時、少し選り好みすることがあると言っていましたし、ヴァディスも他の犬に会うことに複雑な経験を持っていたので、会うまでに少し緊張しました。ヴァディスはいつも少し強引で、他の犬には好まれないことが多いのです」
しかし、ブランチとバーディスが目を合わせた瞬間、彼女は心配する必要がないことを知りました。
2頭はすぐに意気投合し、前庭で匂いを嗅いだり尻尾を振ったりして遊びました。
「2頭はよく似た遊び方をしています。遊び相手にお尻をぶつけて、自分の行きたいところに連れて行くのが好きなんです」
再会を果たした2頭はこれからも一緒に遊ぶ機会を得ることができるようです。ヴァディスが永遠の家族と出会うことができたあかつきには、ぜひお家に招待したいと考えていることでしょうね!
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