侵入した何者かによって、目に大ケガを負った馬。大手術を受けて回復途上ですが、他人を疑わない無垢の心を裏切った犯人たちを見つけるため、警察も捜査を始めています。
愛馬が襲われる残酷な事件が発生
4歳の愛馬『デューク』は、酷いことにハサミで左目を攻撃されて深く傷を負い、3時間に及ぶ大手術を受けることになりました。この手術には、6000ポンド(約98万円)の費用が必要となったとのこと。
事件が起こったのは、2023年2月22日、英国ケンブリッジシャー。デュークは目から血を流して苦しんでいました。飼い主のサラ・メドレー・ジョンズさんは、この日以来、不安に苛まれています。彼女は今回の襲撃が、この地域で続発している馬の盗難事件に絡むものだったと考えているからです。
「残酷な行為です。デュークは心の優しい馬なのに…」と、サラさん。
デュークは人が近づくと、必ず頭を寄せて「こんにちは」と挨拶をするのだそう。まさか人間がハサミを持って襲って来るとは予想しなかったことでしょう。
この馬は40歳の誕生祝いに贈られた、サラさんの宝物であり家族の一員です。今回の襲撃は、まるで彼女自身が襲われたかのようなショックを受けたといいます。
その日、娘を学校へ送り届けてから農場に着いたサラさんは、2つの見知らぬ人陰が塀を越えて逃げていくのを目撃しました。近づいてみると、監視カメラの配線が切られていたのです。
デュークの様子を見に行くと、下まぶたが切り裂かれて、ナメクジのように垂れ下がっているではありませんか…!きっと相当な痛みと恐怖に襲われたことでしょう。しかも驚いたことに、犯人たちは彼女が作業で使うハサミを、干し草小屋から持ち出して来て使ったようでした。
さっそく動物病院へ搬送し、そこですぐに手術が始まりました。
「あのときは恐怖と緊張で体がガチガチでした。でもデュークが無事に戻ってきてくれて、本当によかった。動物病院のスタッフのお陰です。すばらしい働きをしてくれました」
警察も捜査を開始
今回の襲撃は、過去2年間に4頭の馬が盗まれた事件と繋がりがある…とサラさんは確信しています。これ以来、デュークのことが心配で、落ち着けない日々が続いているのです。彼女の通報を受け、警察も捜査を開始しました。
「たった1人の悪意のある人間のお陰で、馬が傷つくのです。とにかくできることは何でもして、愛馬を守るべきです。動物たちは人間を疑うことをしないのですから」
彼女は犯人からの報復を恐れ、馬小屋の名前や場所は伏せてほしいといいます。
ケンブリッジシャー警察は次のように発表しています。
「2月22日に不審な侵入があったとの通報を、ある地域の複数の馬場から受けています。警察官が出動したところ、ケガを負った馬を発見しました。この馬は病院へ運ばれ治療を受けました。警察では単独事件として扱っており、詳細を捜査中です。目撃情報のある方は通報をお願いします」
この投稿に寄せられたコメント
・身を守るすべのない動物たちに、なぜこんな酷いことをするのだろう
・嫌になっちゃうわ。こんなに美しい動物を襲うなんて
・犯人たちも同じ目にあるといいさ
・酷い人間たち。かわいそうな馬。私の近所の女性も、飼い犬たちを檻に閉じ込めて、12日間も休暇に出かけてしまいました。しかもパグ犬の首と足を縛って、自分のハイヒールの上に立たせている写真をネットに投稿していたのです。酷い人間ですよね
・人間は、心の美しい動物たちにはふさわしくない。人間は最も自分勝手で悪徳な生き物だ
・心が張り裂けそう。こんなに美しい生き物を傷つけるなんて、まともな人間ではない
・次の被害が出る前に、ぜひ逮捕していただきたい
・闘犬を楽しんだり、馬をつないだまま餓死させたりする人も同じ。警察は地域を守るために何をしているのか
出典:https://metro.co.uk/2023/02/28/18362862-18362862/