4200キロ離れた場所から『ちぐはぐな笑顔』を持つハスキーに会いに行った家族

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生まれつき「ちぐはぐな笑顔」を持つ保護犬。SNSに投稿されたその笑顔に魅了された家族は、4200キロ離れた場所まで、会いに行くことを決心しました。

保護犬の『笑顔』に一目惚れした家族

米国シアトルで暮らすシェリー・ランクストンさんが、2人の息子と一緒に「サンディエゴ郡動物管理事務所」のホームページを見ていた時、『ハーヴィー』という名のハスキー犬に関する投稿に目が留まりました。

「おまぬけな笑顔を見て、絶対にこの子に会いたいと主ました。サンディエゴには数年間会っていない友人もいるし、私の好きな場所でもあるので、とにかくドライブで出かけよう、と決心したのです」

動物愛護担当官のジョイ・オリンガーさんは、こう投稿しています。

「ハーヴィーは顔に奇形があり、機能には問題ありませんが、ちぐはぐな笑顔のような顔つきをしていて可愛いのです。リードをつけて歩く時も、まるで夢の中にいるような感じで進みます。静かで優しい性格で、ほかの犬ともうまくやっていけます。おやつは大好きですよ」

シェリーさんは以前サンディエゴで暮らしていたことがあるそうで、彼女はジョイさんに「同居の猫や犬たち、子供たちとハーヴィーは仲良くできるか」と聞いてみたといいます。

もちろん、ジョイさんの返事は「絶対に大丈夫」というもの。

「それなら、サンディエゴにいる友人を訪ね、そして一目惚れしたあの愛らしいわんちゃんを連れて帰ろう」

そう決心した数日後、学校が冬休み中の子供たちと一緒にドライブ旅行へ出発したシェリーさん。その様子をFacebookに投稿しました。

2月19日の投稿では「さあ、サンディエゴに到着。これからハーヴィーとご対面。もしすでに飼い主が決まってしまっていたとしても、やっぱり会うのはワクワクするわ」と、あります。

実は旅路は簡単なものではありませんでした。南カリフォルニアでは「冬の嵐」に遭遇してしまったのです。

それでももちろん諦めることなく目的地へ向かい、やっとの思いで会うことのできたハーヴィー。思っていた通りの素晴らしい笑顔に、家族はすぐに引き取ることを決意しました。

「保護された動物たちに、新しい飼い主が決まるのは素晴らしいことです。私たち家族はハーヴィーのことが大好きだし、その合間に友人たちにも会えたし、南部の陽光を十分に楽しめたし。あとはシアトルに向かって一緒に帰宅するのみです」と、シェリーさん。

ジョイさんは「ハーヴィーの体験は、素晴らしいパートナーになれる動物たちが、保護施設には溢れているという一例になりましたね」と、語っています。

この投稿に寄せられたコメント

・何てかわいい犬。幸せにね
・15歳で亡くなるまで、元保護犬を飼っていました。やはり奇妙な笑顔と口の中からはみ出している舌を持っている犬でした。特に妻はこの犬が大好きで、亡くなったあとも冷蔵庫にはその写真とともに「大好き。私の命」という言葉が貼ってあります
・すてきな話ですね。一目で気に入った犬なら、どこへでも迎えに行きたくなるものですから
・人々の関心はよく「顔」に向けられるけれど、大事なのは保護犬に飼い主を見つけること。といっても、私もハーヴィーがかわいくて大好きです
・ご家族とお幸せにね

出典:https://metro.co.uk/2023/02/27/san-diego-family-drives-2600-miles-to-adopt-dog-with-crooked-smile-18357922/

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